社会不安障害/社交不安障害(SAD)とは
新しい病気で、近年日本でも耳にするようになりました。日本では、社会恐怖、対人恐怖症、赤面恐怖症といわれていたものですが、れっきとした障害です。
10代半ばでの発症が多く、25歳以上での発症はまれといわれ、現在では、10人に1人がかかるともいわれています。
人前で話したり、食べたり、飲んだり、字を書いたりするような場面で、強い不安や恐怖、緊張を感じ、恥をかいたり、恥ずかしい思いをすることを極度に恐れ緊張と共に、赤面、大量の汗、動悸といった身体症状があらわれます。
もちろん、どんな人も多少は緊張しますが、過剰に失敗したらと不安になったり、恥をかいたらどうしようという思いにかられ体調を崩したり、恐怖のあまりパニック発作をおこす場合は社会不安障害/社交不安障害(SAD)になります。そして、次第に恐怖を我慢しながら生活したり、そうした場面を避けるようになります。
また、自分の振る舞い、または行動が、他者に拒絶されるのではないか、否定的な評価を受けるのではないか、迷惑をかけるのではないかと不安を感じる事もあります。
症状
・周囲に人がいると様々な行動を気になってすることができない
・人前で発表するのが極度に怖い・または緊張する
・人と接するのが極度に怖い・または緊張する
・周囲からの視線が極度に怖い・または緊張をする
・注目されると緊張で赤面する・汗をかく・パニックになる
・食べてるところを、他人にみられると、過度に緊張して食べられない
・人前で文字を書くとき、緊張で書けない
・他人に嫌な思いをさせていないか、過剰に不安でたまらない
・人前で電話をかけるのが怖い・または緊張をする・パニックになる
・来客にお茶を出すとき、過剰に手が震えてしまう
・人前で話す(雑談など)とき、極度に上がってしまう・ひどい動悸がする
・美容院が緊張をする・汗をすごくかく
身体症状
・胸のドキドキ
・のどの苦しさ
・息苦しさ
・ほてり
・のぼせ
・めまい
・胃腸の不調
・手足がふるえる
・声がふるえる
・腹痛、お腹を下す
・のどが異常に乾く
・ひどく汗をかく
・赤面する