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お花ってすごいですよね〜【植物✖️人間のホルモンの働き】【植物の仕組み】

スタッフ日記

おはようございます^^

 

サロンのお庭には、キンモクセイの木があってお花が咲くと毎年甘い香りがします。

 

私はとっても好きな香りで気に入っているんですが、今年もとってもい〜い香りがします♪♪

 

 

お花って毎年同じ時期に、同じように、綺麗な形で、細かなところも、咲いていてすごいな〜どういた仕組みなんだろう?と思って見ています。

 

彼岸花はお彼岸に咲きますし、キンモクセイは今の時期に必ず咲きます。

 

温度とかも毎年変わると思うのですが、不思議と同じ時期に咲きますよね。

 

とおっても不思議です。

 

そんな不思議なことが普通に起こるこの地球の事柄は調べると本当に面白いです。

 

お花のことを少しですが調べて見ました💡

 

お花が「同じ時期に咲く」理由は、主に環境条件と進化的な戦略に基づいています。以下のような要因があります:

🌱 1. 気温・日照時間・湿度などの環境条件

多くの植物は、気温の上昇や**日照時間(昼の長さ)**の変化を合図にして花を咲かせます。

  • 春の花:気温が一定以上になり、日が長くなってくると開花。
  • 秋の花:日照時間が短くなってくると開花。

👉 これは「光周性(こうしゅうせい)」と呼ばれる性質で、植物が日照時間を感じ取って開花時期を調整しているのです。

🧬 2. 種の保存と繁殖のための戦略

同じ時期に咲くことで、以下のような利点があります:

  • 昆虫を呼びやすい:たくさんの花が一斉に咲くことで、ミツバチなどの花粉媒介者を引きつけやすくなり、受粉の成功率が上がる。
  • 種をまくタイミングが揃う:同じ季節に実がなり、種子が落ちることで、次世代も同じ季節に芽吹きやすくなる。

🧭 3. 遺伝的に決まっている開花時期

植物には、「いつ咲くか」という情報がDNAに組み込まれています。

つまり、ある種の植物は春に咲くように遺伝的に設計されているということです。

 

🌸 まとめ:なぜ花は同じ時期に咲くの?

植物は気温・日照時間・湿度などの「季節のサイン」を感じ取り、受粉や繁殖に有利なタイミングで一斉に咲くよう進化してきたから。

 

例として日本でおなじみの桜(ソメイヨシノ)を取り上げて、「なぜ春に咲くのか?」を科学的にもう少し深掘りしてみましょう。

🌸 桜(ソメイヨシノ)はなぜ春に咲くのか?

桜が春に一斉に咲く理由は、次の3つのステップで説明できます:

 花芽(はなめ)の準備は、前年の夏に始まっている

実は、桜の花は夏の終わり~秋ごろに「花芽(花になるもと)」をつくります。

  • でもすぐには咲かず、そのまま冬を越します。
  • つまり、花はもう「咲く準備をしているけど、まだ止まっている」状態。

この状態を「休眠(きゅうみん)」といいます。

 冬の寒さで“目覚めるスイッチ”が入る(休眠打破)

寒い冬を一定期間経験すると、桜の花芽は「冬は越えたな、もうすぐ咲いてもいいぞ」と判断します。これを:

🌿 休眠打破(きゅうみんだは)

と呼びます。

この仕組みのおかげで、冬が十分に寒くなかった年は、桜の開花が遅れることもあります。

 春の気温上昇で一気に開花(開花のカウントダウン)

冬を越え、暖かくなってくると、桜はついに開花を始めます。

🌡 気温が**毎日一定以上(だいたい5~7℃以上)になると、その積み重ね(積算温度)がある値(例:600℃前後)**を超えたタイミングで開花します。

これを:

☀️ 積算温度(せきさんおんど)モデル

といいます。

 

🌸 まとめ:桜の開花メカニズム

ステップ 内容
花芽ができる
寒さで休眠打破
気温の積算で開花スイッチON

 

💡 ちなみに:なぜ一斉に咲くの?

  • ソメイヨシノはすべてクローン(接ぎ木)で増やされた同じ個体なので、開花タイミングもほぼ一緒。
  • 自然の山桜などは遺伝的に多様なので、咲くタイミングが少しずつずれます。

🌼 他の植物も同じ?

基本的には似たような仕組みです。ただし、

  • 春咲きの植物:冬の寒さを必要とする(休眠→休眠打破→春に開花)
  • 夏咲きの植物:気温と日照時間で開花を調整
  • 秋咲きの植物:日が短くなること(短日条件)で開花スイッチが入る

 

「花が咲く」って、植物にとって何?

花を咲かせるのは、種を残すため。

つまり、花は植物の生殖器官です。

だからこそ、開花のタイミングはとても重要で、外の環境を敏感にチェックしているのです。

 

花が咲くメカニズムの“ホルモンや遺伝子レベル”の話と、それが農業や地球環境にどう関係するかを順に解説していきます。

🔬 第一部:花を咲かせる「体の中のスイッチ」〜ホルモンと遺伝子の仕組み〜

植物が「花を咲かせよう」と決めるのは、体の中にあるホルモンや遺伝子のネットワークによるものです。

🌟 キーワード1:**フロリゲン(florigen)**とは?

  • フロリゲンは、花を咲かせる命令を出すホルモンのような物質。
  • 葉っぱが日照時間などの環境条件を感知すると、「そろそろ花を咲かせるぞ」というシグナルとしてフロリゲンをつくります。
  • フロリゲンは葉から茎の先端(成長点)まで移動して、花を作る細胞に命令を出します。

🧠 例えるなら:

葉っぱが「今がタイミングだ!」と判断して、花のもとに「咲いていいよ」というメッセージを届ける感じ。

 

🧬 キーワード2:FT遺伝子(FLOWERING LOCUS T)

  • フロリゲンの正体の1つが、この「FT遺伝子」が作るタンパク質。
  • これが花芽形成をスタートさせる中心的な役割を果たします。
  • この遺伝子は、多くの植物で共通して働いています。

🔁 このように、植物は**外の環境(光・温度)**を受けて、体内の遺伝子スイッチをオンにすることで花を咲かせるんですね。

 

👩‍🌾 第二部:農業での応用(人間が花をコントロールする)

この知識を使って、農業では開花時期をコントロールする技術が使われています。

🌱 1. 加温・冷却処理で季節をずらす

  • たとえばイチゴやナシなどは、ハウスで温度管理することで意図的に早く花を咲かせて収穫時期を調整できます。
  • 逆に冷蔵処理で「冬を経験させる」ことで、花芽形成を促すこともあります。

💡 2. 開花抑制剤・促進剤の使用

  • 植物ホルモン(例:ジベレリンなど)を使って、花芽の形成や咲くタイミングを調整。
  • お正月の花(例:菊、桜など)を自然より早く咲かせるのもこの技術。

🧬 3. 遺伝子編集で花咲くタイミングを改良

  • 遺伝子編集でFT遺伝子などを操作し、特定の条件で花を咲かせる植物を作る研究も進んでいます。
  • これはより安定した収穫や、気候変動への対応に役立ちます。

 

🌍 第三部:地球温暖化と開花の変化

最近の気候変動で、開花の時期がずれてきていることが世界中で報告されています。

📉 1. 早く咲きすぎるリスク

  • 桜の開花が年々早まっている(東京では3月中旬に開花する年も)。
  • でもその後に**寒の戻り(霜)**が来ると、花が傷んだり、結実に失敗することも。

🐝 2. 生態系への影響

  • 花の咲くタイミングと、花粉を運ぶ昆虫の活動時期がずれると、受粉がうまくいかなくなります。
  • 結果的に、種がつかなかったり、動物が食べる果実が減ったり、生態系全体に影響する可能性があります。

🌸 まとめ:花が咲くタイミングの科学

視点 内容
🔬 生物学的視点 フロリゲンとFT遺伝子が開花を制御
👩‍🌾 農業技術 温度管理・ホルモン・遺伝子操作で開花調整
🌍 地球環境 温暖化により開花時期が変化し、生態系にも影響

 

ここからは、花が咲く遺伝子制御のメカニズムを専門的に・分子レベルで掘り下げていきます。

🔬 花の開花を制御する遺伝子ネットワーク(モデル植物:シロイヌナズナ)

遺伝学では、**シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)**がモデル植物として多く使われています。

開花の仕組みも、まずこの植物で明らかになったものが基礎となっています。

🌱 1. 開花を制御する

4つの主要な経路

植物は、環境と内因的要因を組み合わせて「いつ花を咲かせるか」を判断します。

その判断は、**遺伝子のネットワーク(シグナル伝達経路)**によって行われます。

【主要な4経路】

経路名 特徴 代表遺伝子
① 光周性経路 昼の長さ(光の時間)を感知 CO, FT
② 温度経路 周囲の温度を感知 FLC, VIN3
③ 自律経路 植物の年齢や成長度合い FCA, FPA
④ ジベレリン経路 ホルモン「ジベレリン」の量 GAI, RGA

→ これらが相互に連携しながら、「最終的に開花するかどうか」の決定を下します。

 

🔑 2. 遺伝子ネットワークの中核:

FT(FLOWERING LOCUS T)

FTは「花咲かホルモン」フロリゲンの正体の1つ

  • CO(CONSTANS)遺伝子は、日長(昼の長さ)に反応してFTの発現を促進。
  • FTタンパク質は葉で作られ、師管(植物の輸送組織)を通って茎の成長点に移動。
  • 成長点で、FDというタンパク質と結合し、花形成を促す**AP1(APETALA1)やLFY(LEAFY)**を活性化。

 

🔁 流れを図解風にすると:

[日長が長くなる] →

  [CO遺伝子が活性化] →

    [FT遺伝子が発現] →

      [FTタンパク質が葉から茎の先端へ移動] →

        [FDと結合 → 花芽形成遺伝子(LFY, AP1)を活性化] →

          🌸 開花!

 

🌡️ 3. 開花を抑制する遺伝子:

FLC(FLOWERING LOCUS C)

FLCは、開花を抑制する遺伝子です。

つまり、FLCが強く働いていると、花は咲きません。

🔬「春化(vernalization)」によるFLCの抑制

  • 寒い冬を経験すると、FLCの発現が抑えられます。
  • これは「VIN3」などの遺伝子が働いて、FLCのクロマチン構造を変化させることで抑制。
  • 春になると、FLCが沈黙 → FTが働ける → 開花OK!

🧬 つまり、「寒い冬を越えることで咲けるようになる」という仕組みは、**FLC遺伝子のサイレンシング(発現抑制)**によって実現されているのです。

 

🧪 4. 他の花形成遺伝子たち(転写因子)

遺伝子 役割 補足
LFY(LEAFY) 花形成のマスタースイッチ FTとFDにより活性化
AP1(APETALA1) 花器官の発達開始 花びら・がくの形成にも関与
SOC1(SUPPRESSOR OF OVEREXPRESSION OF CONSTANS1) 多経路の統合 自律・光周・GA経路を統合
TFL1(TERMINAL FLOWER 1) 花の形成を抑制 FTと拮抗関係にある(似た構造なのに逆の働き)

 

 

🧬 5. 遺伝子制御の全体像(シンプルな模式図)

      【環境刺激】

   ┌────────────┐

              

日長(光)     低温(春化)

              

  CO ──→ FT ←─| FLC(抑制)

                

              VIN3(抑制因子)

                

  

 FT + FD → LFY, AP1 → 🌸花形成

 

🧬 応用・研究例

  • FT遺伝子の導入によって、ある植物を「短日性から長日性に変える」といったことが可能に。
  • 遺伝子編集(CRISPR/Cas9)によって、開花時期を調整し、高温に強い作物を育てる研究も進行中。
  • FLCを持たない突然変異体は、寒さを経験しなくても開花する → 春化不要植物。

🔍 参考文献・さらに学ぶには:

  • Amasino, R. (2010). Seasonal and developmental timing of flowering. The Plant Journal.
  • Kobayashi & Weigel (2007). Move on up, it’s time for change – mobile signals controlling photoperiod-dependent flowering. Genes & Development.
  • 日本植物生理学会『植物生理学』

 

🌸 まとめ:遺伝子レベルで見る開花とは?

観点 内容
📍 中核遺伝子 FT(花を咲かせる)、FLC(花を止める)
🧠 調節ネットワーク 光、温度、年齢、ホルモンが複雑に交差
🔬 応用可能性 遺伝子操作で開花時期・耐候性の制御が可能に

 

お花の仕組みを見てみました^^

ホルモンが出てきましたね。

お花も人間もホルモンの働きはとても重要です。

身体の免疫力などに関わる光合成でのホルモンの働きなども生きづらさと密接に関わっていきます。

このお話もとても奥が深くて面白いんです。

神経や身体の動きによってのホルモン変化などで生きづらさが増えたり減ったりとしますから、深く知っておかなくてはいけない知識となります。

ホルモンの働きだけでツラさが軽減する方もいらっしゃいますからここで少しだけお話ししておきます。

 

「身体の免疫力」と「光合成によるホルモンの働き」という2つのキーワードは、いずれも生命の防御・調整システムに関わります。

  • 「身体の免疫力」→ **動物(ヒト)**の話
  • 「光合成とホルモン」→ 植物の話

まずはそれぞれを別々に整理し、そのうえで**共通点(情報伝達や防御機能)**をつなげてみましょう。

 

🧍‍♂️ 第一部:ヒトの免疫力とホルモンの関係

✅ 免疫とは?

「体にとって異物(ウイルス・細菌など)を見分けて排除するしくみ」

🔑 免疫とホルモンの関係は深い

体の免疫機能は、自律神経やホルモンの影響を大きく受けます。

代表的なホルモンと免疫の関係:

ホルモン名 作用 免疫への影響
コルチゾール(副腎皮質ホルモン) ストレスに反応 過剰に分泌されると免疫を抑制
アドレナリン 緊張・ストレス反応 急性の免疫反応を活性化するが、長期的には抑制
メラトニン 睡眠の調整 睡眠の質を高め、免疫細胞(NK細胞など)を活性化
セロトニン 幸福感・腸内環境 腸の免疫に関与(腸は免疫の約7割が集中)

💡 結論(ヒト):

ホルモンバランスが崩れると、免疫力が低下する

特に「ストレス・睡眠不足・栄養不良」は免疫力の敵。

 

🌿 第二部:植物の免疫と光合成・ホルモンの関係

植物も「免疫」を持っています。動物のような白血球はいませんが、病原菌への防御システムをホルモンなどで制御しています。

✅ 光合成の役割は?

光合成は、ただエネルギー(糖)を作るだけではありません。

  • 光合成の光シグナルが、植物ホルモンの合成や免疫遺伝子の発現に関わっている
  • 光によって、「戦う準備」が整えられる

🌿 植物ホルモンと免疫機構

ホルモン名 主な働き 免疫との関係
サリチル酸(SA) 系統獲得抵抗性(SAR)を活性化 ウイルスや細菌などバイオトロフ病原体に対して強い
ジャスモン酸(JA) 傷害応答・害虫防御 食害や壊死型病原体に有効
エチレン(ET) 老化やストレス応答 JAと協調して病原体に対抗
アブシシン酸(ABA) ストレス応答(乾燥・塩) 免疫と拮抗する面もある(感染に弱くなることも)

☀️ 光合成と免疫ホルモンの関係

  • 光があると、SAやJAなどの合成が促進される
  • 光合成によって作られた糖(炭素源)は、免疫応答のエネルギー源
  • つまり、植物も「光を浴びることが免疫力を高める」ことがある

 

🧬 第三部:ヒトと植物の共通点(ホルモン × 免疫)

共通点 内容
🧠 情報伝達 ヒト→神経・ホルモン、植物→ホルモン・伝導物質
🛡 免疫制御 状態に応じてホルモンが「攻撃するか、抑えるか」を判断
⚡ ストレス反応 ヒトはコルチゾール、植物はABAなどが働く
🔋 エネルギー ヒトは栄養(糖質)、植物は光合成で糖を作る

 

🌟 総まとめ

観点 ヒト 植物
免疫の制御 神経+ホルモン ホルモン+光シグナル
主な免疫ホルモン コルチゾール、セロトニンなど サリチル酸、ジャスモン酸など
光との関係 間接的(ビタミンD、セロトニンなど) 直接(光合成・シグナル)
ストレス影響 長期的に免疫低下 ホルモンバランスが崩れると病害に弱くなる

 

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