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インド発祥の伝統的な生命科学【気を整えるアーユルヴェーダ】

スタッフ日記

アーユルヴェーダ(Ayurveda)は、インド発祥の伝統的な生命科学(生命の知識)であり、「アーユス(Ayus:生命)」と「ヴェーダ(Veda:知識)」を語源とするサンスクリット語に由来しています。約5,000年以上の歴史を持ち、世界最古の医学体系の一つとされています。

これは、インドの古代文明とともに発展してきた世界最古の伝統医学の一つであり、現代でもインドを中心に広く実践されています。

アーユルヴェーダ(Ayurveda)は、インドに古くから伝わる伝統医療体系ですが、その宗教的背景は非常に深く、特にヒンドゥー教と密接に関わっています。

以下に、わかりやすく整理します。

 

🧪 アーユルヴェーダの宗教的背景

🕉 1. ヒンドゥー教

  • アーユルヴェーダの語源はサンスクリット語の「アーユス(Ayus = 生命)」+「ヴェーダ(Veda = 知識)」、つまり「生命の知識」です。
  • 「ヴェーダ」と名がついている通り、アーユルヴェーダは**ヒンドゥー教の聖典群「ヴェーダ文献」**に含まれる知識体系の一部として位置づけられます。

特に『アタルヴァ・ヴェーダ』に医療的記述が多く見られます。

🔸 関連する宗教的要素

  • 宇宙観:人間は自然や宇宙の一部という「マクロコスモスとミクロコスモス」の考え方。
  • パンチャマハーブータ(五大元素):空・風・火・水・地という自然の構成要素で人間も成り立つという教え。
  • ドーシャ理論(ヴァータ・ピッタ・カパ):生命エネルギーのバランスを重視するが、これは宇宙の調和と通じる。
  • カルマ・生まれ変わり・ダルマなど、ヒンドゥー教の哲学ともリンクする。

🙏 医神の信仰

  • アーユルヴェーダの神格化された起源として、医神 ダンヴァンタリ(Dhanvantari) が登場。
    • ダンヴァンタリは、ヴィシュヌ神の化身とされ、「不死の霊薬アムリタ」をもたらしたと信じられています。
    • 現代でもアーユルヴェーダ関係者の間では、ダンヴァンタリへの祈りがよく行われます。

 

☸️ 2. 仏教とアーユルヴェーダ

  • アーユルヴェーダの知識は、**紀元前後に仏教僧を通じてアジア各地に伝わり、仏教医学(例:チベット医学)**の基礎となりました。
  • 仏教は輪廻やカルマの考えを共有しており、アーユルヴェーダと哲学的に親和性があります。
  • ただし、仏教では「魂(アートマン)」を否定するなど、根本哲学に違いがあります。

🏥 現代アーユルヴェーダと宗教性

分類 宗教性 内容
古典アーユルヴェーダ 強い 宗教儀式・マントラ・祈り・ヨガ・瞑想などを伴う
近代アーユルヴェーダ(インド政府認定) 中程度 実用的・医療的要素を強調。伝統とのバランスあり
海外でのウェルネス・アーユルヴェーダ 弱い 宗教色を排除し、ライフスタイル改善・デトックス法として紹介されることが多い

 

📌 まとめ

項目 内容
宗教背景 主にヒンドゥー教(特にヴェーダ文献)
関連宗教 ヒンドゥー教、仏教
哲学的要素 五大元素、ドーシャ、カルマ、宇宙との調和など
現代との関係 宗教色を和らげて世界中でウェルネス法として普及中

💡 補足:アーユルヴェーダにおけるスピリチュアリティ

アーユルヴェーダは単なる体の健康ではなく、「心・体・魂のバランス」を重視します。そのため、**スピリチュアルな要素(魂・目的・調和)**を大切にしており、完全な「世俗的医療」とは一線を画しています。古典文献(例:『チャラカ・サンヒター』『スシュルタ・サンヒター』)や特定の実践(パンチャカルマ、食事療法、占星術との関係など)。

 

🕉️ アーユルヴェーダの歴史的な長さ

時期 推定年代 内容
🔹 起源的段階 約5000年前(紀元前3000年ごろ〜) インダス文明(モヘンジョダロ・ハラッパ)において、薬草・オイル・マッサージ・水浴などの治療の原型があったとされる。

 

🔹 文献による記録

約3000〜3500年前(紀元前1500〜1200年)

『リグ・ヴェーダ』『アタルヴァ・ヴェーダ』に、アーユルヴェーダ的な薬草療法・病気治療の記述あり。

🔹 体系化の時代

紀元前500〜紀元後200年頃

3大古典医学書『チャラカ・サンヒター』『スシュルタ・サンヒター』『アシュタンガ・フリダヤ』が編纂され、医学体系として完成。

🔹 中世以降

5世紀〜

インド国内外(アラブ・中国・チベット)に影響を与えつつ、実践医学として継承される。

 

✅ 結論:

アーユルヴェーダは、少なくとも3000年以上の歴史があり、広義では5000年に達する伝統医学とされています。

📚 アーユルヴェーダの古典文献

  1. 『チャラカ・サンヒター』(内科中心)
    → 体質(ドーシャ)・食事・生活習慣・薬草療法など
  2. 『スシュルタ・サンヒター』(外科中心)
    → 外科手術、解剖学、毒物学、麻酔なども記載
  3. 『アシュタンガ・フリダヤ』(8科の総合書)
    → ヨガ・薬学・小児科・精神科・老年医学など

🌿 名前の意味

  • 「アーユル(Ayur)」= 生命
  • 「ヴェーダ(Veda)」= 知識/科学

つまり「アーユルヴェーダ」とは「生命の科学」や「長寿の知識」という意味になります。

🧘‍♀️ アーユルヴェーダの核心的な考え

  • ドーシャ理論(ヴァータ・ピッタ・カパ)
  • 個人の体質(プラクリティ)に合った治療法
  • 食事・生活習慣・季節ごとの過ごし方
  • 精神・身体・魂の調和による健康観

 


アーユルヴェーダ(Ayurveda)が生まれた理由は、簡単に言えば:

**「人間が健康に長生きし、病気や苦しみを超えて、調和の取れた人生を送るため」**です。

 

🕉️ アーユルヴェーダはなぜ生まれたのか?|本質的な目的

✅ 生命の本質を理解し、病気を防ぐため

アーユルヴェーダは単なる「治療法」ではなく、次のような根源的な問いに答えるために誕生しました:

  • 人はなぜ病気になるのか?
  • どうすれば苦しみを減らせるのか?
  • 健康とは何か?バランスとは何か?
  • 心・体・魂はどうつながっているのか?

 

🔶 目的と動機:アーユルヴェーダ誕生の背景

目的・動機 内容
🧬 健康と長寿の追求 「どうすれば健康に100年生きられるか?」という探求から生まれた生命の知恵。
🩺 病気の予防と治療 西洋医学が「治療」中心であるのに対し、アーユルヴェーダは「予防」を非常に重視。
🌿 自然と調和した生き方 人は自然の一部。季節や体質に合わせて暮らすことで、病を防ぎ、調和した生活を送る。
🧠 心と身体のつながりの理解 ストレスや感情が病気を引き起こすと考え、心のバランスを重視した全体的な治療体系。
🕊️ 魂の成長と悟りへの道 生命(アーユス)は肉体だけではなく、精神・魂も含む。健康はスピリチュアルな目覚めの土台でもある。

 

⚖️ アーユルヴェーダの基本理念(なぜ必要だったのか)

1. 体質に合わせた生き方(ドーシャ理論)

  • 人の体と心には3つの「ドーシャ(体質エネルギー)」がある:
    • ヴァータ(風)
    • ピッタ(火)
    • カパ(水)

ドーシャのバランスが崩れると病気になる

自分の体質に合った食事・生活をすることで、病を未然に防げる

2. 自然のリズムと調和する生き方

  • 季節、時間帯、年齢、食材…すべてに「性質(グナ)」がある
  • 自然に逆らわず、調和して生きることが健康の鍵

3. 心・身体・魂の統合的な健康

  • 現代医学が分けて考える「身体」と「心」、そして「魂」までも、アーユルヴェーダでは一体のものとして扱う

 

🔍 結論:アーユルヴェーダはなぜ生まれたか?

✅ アーユルヴェーダは、「健康に生きる方法を体系的に知りたい」「病気や死への不安を乗り越えたい」という人間の根源的な願いから生まれました。

  • 自然と調和した生き方
  • 自分の本来の体質を知ること
  • 健康と精神の成長を両立する生き方

こうした**「生き方そのものを整える学問」**として、アーユルヴェーダは誕生したのです。

 


🔹【アーユルヴェーダの基本概念】

◆ 1. ドーシャ理論(トリ・ドーシャ:三つの体質エネルギー)

アーユルヴェーダの中心的な理論です。人間の体と心は、「ドーシャ」と呼ばれる3つの生命エネルギーのバランスで成り立っています。

ドーシャ名 構成要素 特徴 バランスが崩れると
ヴァータ(Vata) 風+空 動き、軽さ、乾燥、冷性 不安、不眠、便秘、関節痛
ピッタ(Pitta) 火+水 代謝、熱、鋭さ、油性 怒り、炎症、消化不良、皮膚炎
カパ(Kapha) 水+地 安定、重さ、冷たさ、滑らかさ 倦怠感、肥満、粘液過多

すべての人はこれら3つのドーシャを持ちますが、その配分(プラクリティ=体質)は人によって異なります。

 

◆ 2. パンチャマハーブータ理論(五大元素説)

すべての物質は以下の5元素から成るという思想です:

  1. 空(アーカーシャ / Ākāśa)
  2. 風(ヴァーユ / Vāyu)
  3. 火(アグニ / Agni)
  4. 水(アーパ / Āpa)
  5. 地(プリトヴィー / Pṛthvī)

これらが様々な組み合わせで人間の身体、自然、食物、薬草などを構成しています。

 

◆ 3. プラクリティ(体質)とヴィクリティ(乱れた状態)

  • プラクリティ:生まれ持った体質。遺伝、母体の状態、食事、生活環境などで決まる。
  • ヴィクリティ:ドーシャのバランスが崩れた状態。病気や不調の原因になる。

アーユルヴェーダでは、病気の治療ではなく、バランスの回復と予防が重視されます。

 

🔹【アーユルヴェーダの診断法】

  1. 視診(Darshana):体格、肌、目、舌などを見る
  2. 問診(Prashna):生活習慣、食事、感情などを聞く
  3. 触診(Sparshana):脈診(ナーディ)、舌、腹部、皮膚の触診など

 

🔹【治療法と養生法】

◆ 1. パンチャカルマ(5つの浄化法)

アーユルヴェーダの本格的なデトックス療法です。

名称 内容 目的
ヴァーマナ(嘔吐療法) 胃内の毒素を排出 カパの過剰時に
ヴィレーチャナ(下剤療法) 腸内の毒素を排出 ピッタの過剰時に
バスティ(浣腸療法) 薬草オイルで腸内を洗浄 ヴァータのバランス
ナスヤ(鼻腔浄化) 鼻からオイルを注入 頭部の浄化、花粉症や頭痛
ラクタモークシャ(瀉血) 血液の浄化 皮膚疾患や炎症に効果的

 

◆ 2. 食事療法(アハーラ)

食事は薬でもあります。ドーシャごとの推奨・禁止食材があり、体質に合った食事が重要。

例:

  • ヴァータ型:温かく油分のある食事
  • ピッタ型:冷涼で辛くない食事
  • カパ型:軽くて刺激のある食事

 

◆ 3. 日常・季節の養生(ディナチャリヤ/リトゥチャリヤ)

  • ディナチャリヤ(日課):早寝早起き、オイルマッサージ(アビヤンガ)、瞑想など
  • リトゥチャリヤ(季節の過ごし方):季節に合わせてドーシャの乱れを防ぐ生活

 

🔹【アーユルヴェーダと現代医学】

  • アーユルヴェーダは病気の根本原因へのアプローチに重点を置く。
  • 西洋医学は対症療法・緊急対応に強みがある。
  • 現在は統合医療(Integrative Medicine)の一環として、アーユルヴェーダと現代医学の併用も進められています。

 

🔹【アーユルヴェーダの応用分野】

  • スキンケア・美容:薬草オイル、トリファラ、サンダルウッドなど
  • メンタルケア:瞑想、呼吸法(プラーナヤーマ)、サットヴァ的生活
  • 薬草療法:アシュワガンダ、トリファラ、ブラフミー、シャタバリなど

 

🔹【資格・学習】

インドでは「BAMS(Bachelor of Ayurvedic Medicine and Surgery)」という国家資格があります。日本では民間資格や通信講座、海外留学などで学べます。

 

🔹まとめ

項目 内容
起源 インド、約5000年前
目的 健康の維持と病気の予防
特徴 個々の体質に合わせた治療と生活指導
中核理論 トリ・ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)
治療法 食事療法、薬草、パンチャカルマ、オイル療法

 


自分のドーシャ(体質)を簡単に診断できるチェックシート形式のセルフチェックリストです。

「もっとも当てはまる」ものをチェックし、最後に合計を出して体質傾向を判断します。

🔹【アーユルヴェーダ体質チェックシート】

各項目で「最も自分に当てはまる」と思うものを1つ選んでチェックしてください。

(該当が複数ある場合は、最も強く当てはまるものを選んでOKです)

✅【1. 体格】

  • □ 細身で痩せやすい(筋肉・脂肪がつきにくい)【ヴァータ】
  • □ 中肉中背で筋肉質、やや暑がり【ピッタ】
  • □ がっしり型で太りやすい。骨太で筋肉質【カパ】

✅【2. 肌質】

  • □ 乾燥しやすく、ざらつきがある。敏感肌【ヴァータ】
  • □ 赤みや湿疹が出やすい。脂性肌でニキビができやすい【ピッタ】
  • □ しっとりしていて滑らか。脂性で潤っている【カパ】

✅【3. 食欲】

  • □ 食欲にムラがある。空腹を感じにくい【ヴァータ】
  • □ 強い食欲。食べ過ぎるとイライラする【ピッタ】
  • □ 食欲は普通だが、少量で満足する。消化が遅め【カパ】

✅【4. 性格・気質】

  • □ 想像力豊かだが不安になりやすい。気分が変わりやすい【ヴァータ】
  • □ 論理的で完璧主義。怒りっぽく短気な傾向【ピッタ】
  • □ おおらかで我慢強い。穏やかで落ち着いている【カパ】

✅【5. 睡眠】

  • □ 寝つきが悪く、眠りが浅い。夢をよく見る【ヴァータ】
  • □ 眠りは普通。暑くて目が覚めることがある【ピッタ】
  • □ 寝つきがよく、長時間寝る。寝起きが重い【カパ】

✅【6. 話し方】

  • □ 速くておしゃべり。話題が飛ぶことがある【ヴァータ】
  • □ はっきりしていて説得力がある【ピッタ】
  • □ ゆっくりで穏やか。聞き手に回ることが多い【カパ】

✅【7. 行動パターン】

  • □ 素早く行動するが、持続力がない。飽きっぽい【ヴァータ】
  • □ 目的志向で効率的。競争心が強い【ピッタ】
  • □ 慎重でマイペース。安定志向【カパ】

 

🔸【集計】

  • ヴァータに✓が多い場合:
    ➤ ヴァータ体質(風の性質)
    → 動きが速い、乾燥しやすい、不安定になりやすい
  • ピッタに✓が多い場合:
    ➤ ピッタ体質(火の性質)
    → 情熱的、暑がり、イライラしやすい、消化力が強い
  • カパに✓が多い場合:
    ➤ カパ体質(水と地の性質)
    → 穏やか、体格がしっかり、眠気がち、安定感あり
  • 同数または2つが多い場合:
    ➤ 二重体質(例:ヴァータ・ピッタ型)
    → 両方の特徴を持ち、季節や環境で傾きやすい
  • 3つがほぼ均等:
    ➤ トリ・ドーシャ体質(非常にバランスが良い)

 

🔹【アーユルヴェーダの季節区分と対応ドーシャ】

季節(日本の対応) 増えるドーシャ 抑えるべき性質
晩秋〜冬(11〜2月) ヴァータ(風) 乾燥・冷え・不安定
春(3〜5月) カパ(水) 重さ・粘性・眠気
夏(6〜9月) ピッタ(火) 熱・鋭さ・イライラ
初秋(9〜10月) ヴァータ+ピッタ 熱と乾燥のバランス

 

🍂【晩秋〜冬(ヴァータの季節)】

ドーシャ:ヴァータが増加する時期

🍽 食事法

  • 温かく、油分のある食事を中心に
  • 消化に優しいスープ、シチュー
  • ギー、ごま油、ナッツ類などの脂質を適度に
  • 甘味・酸味・塩味を意識(ヴァータを落ち着ける)

おすすめ食材:

米、小麦、熟した果物(バナナ、りんごの煮物)、牛乳、ナッツ、煮込み野菜、スパイス(クミン、フェンネル、しょうが)

避けたい:

冷たい飲食物、生野菜、ドライフード、カフェイン、アルコール

🧘‍♀️ 生活法

  • 規則正しい生活リズム(早寝早起き)
  • オイルマッサージ(アビヤンガ)で乾燥予防
  • 体を冷やさない(湯たんぽ、入浴)
  • ヨガや瞑想で心を落ち着ける

 

🌸【春(カパの季節)】

ドーシャ:カパが増加する時期(重さ・だるさ・花粉症も)

🍽 食事法

  • 軽くて温かい、刺激のある料理
  • 油分を控えめにし、消化を促進
  • 苦味・渋味・辛味のあるものが◎

おすすめ食材:

大麦、雑穀、緑黄色野菜(ケール、ほうれん草)、豆類、しょうが、にんにく、ターメリック、黒胡椒

避けたい:

乳製品、油っこい料理、甘いもの、小麦粉製品、冷たいもの

🧘‍♂️ 生活法

  • 朝は早起きして運動(ヨガ、ウォーキング)
  • 汗をかくように意識(代謝を上げる)
  • 鼻うがい(ネティ)、ナスヤで花粉対策
  • 部屋の湿気・埃を減らす(カパ対策)

 

☀️【夏(ピッタの季節)】

ドーシャ:ピッタが増加する時期(炎症・怒り・熱中症)

🍽 食事法

  • 冷涼でさっぱりした食事
  • 酸味・辛味・塩味は控えめに
  • 甘味・苦味・渋味のあるものが◎

おすすめ食材:

きゅうり、セロリ、スイカ、りんご、アロエ、コリアンダー、ミント、ココナッツ水、アマチャヅル茶

避けたい:

唐辛子、にんにく、アルコール、赤身肉、揚げ物、発酵食品(味噌、納豆)

🧘‍♀️ 生活法

  • 強い日差しを避け、外出は朝夕に
  • クールダウン系のヨガ(陰ヨガ、呼吸法)
  • 睡眠をしっかりとり、怒りを抑える
  • 心を冷ます瞑想(慈悲の瞑想など)

 

🍁【初秋(ヴァータ+ピッタ混合)】

ドーシャ:夏のピッタが残り、ヴァータが増え始める時期

🍽 食事法

  • 少しずつ温かい食事に切り替える
  • 辛味や刺激物を控え、消化に優しい食事を意識
  • 甘味・酸味・塩味を中心に

おすすめ食材:

温野菜スープ、米、ギー、アーモンドミルク、かぼちゃ、りんごの煮物

避けたい:

冷たい飲み物、カフェイン、生野菜、揚げ物

🧘‍♂️ 生活法

  • 日差しが強ければピッタ対策、乾燥してきたらヴァータ対策
  • アビヤンガ(オイルマッサージ)を再開
  • 呼吸法と瞑想で心を安定させる
  • 運動は軽め(リラックス重視)

 

🌿【まとめ表】

季節 増えるドーシャ 食事のポイント 生活のポイント
冬〜晩秋 ヴァータ 温・油・滋養 保温・保湿・安定
カパ 軽・温・辛味 運動・早起き・鼻ケア
ピッタ 冷・軽・甘味 クールダウン・日除け
初秋 ピッタ+ヴァータ 穏やかな温性 調整期、安定重視

 


🔹【ヴァータ体質(風のエネルギー)】

◾ 傾向

  • 冷えや乾燥に弱い
  • 不安、不眠、消化不良になりやすい

✅ おすすめハーブ

ハーブ名 効果
アシュワガンダ 神経を落ち着け、睡眠・ストレス緩和
トリカトゥ(3種のスパイス) 消化力アップ(しょうが+黒胡椒+長胡椒)
リコリス(甘草) 喉・胃の保護、鎮静作用
バラ(ローズ) 神経の安定、心の調整、乾燥肌にも◎
ギー オイルで体を滋養し、脳と神経を癒す

 

🍵 簡単レシピ①:アシュワガンダ・ミルク

材料:

  • アシュワガンダパウダー 小さじ1
  • 温めた牛乳 or 植物性ミルク 200ml
  • ギー 小さじ1(任意)
  • シナモン、ナツメグ 少々(お好みで)

作り方:

  1. 牛乳を鍋で温める
  2. アシュワガンダを加えてよく混ぜる
  3. ギーとスパイスを加えて完成

→ 夜寝る前におすすめ。安眠・滋養効果あり。

 


🔥【ピッタ体質(火のエネルギー)】

◾ 傾向

  • 熱がこもりやすく、怒りやすい
  • 炎症、皮膚トラブル、消化過多になりやすい

✅ おすすめハーブ

ハーブ名 効果
ブラフミー 脳を冷やし、集中力と記憶力アップ
アロエベラ 消化・皮膚・肝臓の炎症を鎮める
サンダルウッド 心を落ち着ける、肌の熱を取る
ローズ 心のクールダウン、整腸作用あり
コリアンダー 消化促進、体の熱を逃がす

 

🍹 簡単レシピ②:アロエ&ローズ・スムージー

材料:

  • アロエベラジュース 100ml
  • ローズウォーター 小さじ1
  • ココナッツウォーター 100ml
  • ハチミツ 少々(お好みで)

作り方:

  1. 全ての材料を混ぜるだけ
  2. 冷やして飲んでもOK(体が冷えすぎないように注意)

→ 夏やイライラが強い日におすすめ。

 


🌊【カパ体質(水と地のエネルギー)】

◾ 傾向

  • 体が重く、代謝が落ちやすい
  • むくみ・痰・だるさ・無気力になりやすい

✅ おすすめハーブ

ハーブ名 効果
トリファラ デトックス・便通改善・体内浄化
ジンジャー(しょうが) 消化促進、血流アップ、代謝向上
ターメリック 炎症抑制、肝機能強化、抗菌作用
ブラックペッパー 脂肪燃焼、痰を除く作用
ホーリーバジル(トゥルシー) 免疫力強化、呼吸器の改善、気分向上

 

🍲 簡単レシピ③:カパ向けスパイス粥

材料:

  • 米 1/2カップ(できれば玄米や雑穀)
  • 水 2カップ
  • ジンジャーパウダー 小さじ1/2
  • ターメリック 小さじ1/4
  • クミン・コリアンダー 各小さじ1/2
  • 塩 少々

作り方:

  1. 鍋にすべての材料を入れて炊く(30分程度)
  2. カパ過剰時はギーや油を控えめに

→ 朝食やデトックスしたい時におすすめ。

 

🧪【万能:全ドーシャにおすすめ】

※バランスの取れた作用があるハーブ

ハーブ 効果
トリファラ 3つの果実のブレンド(アーマラキー、ビビタキ、ハリータキ)
トゥルシー(ホーリーバジル) ストレス軽減、免疫強化、呼吸器浄化
シャタバリ 女性ホルモンの調整、滋養、母乳分泌促進
ギー 脳・神経・腸の潤いと滋養に万能
クミン+コリアンダー+フェンネルティー 消化促進・デトックス(CCFティー)

 

🍵レシピ④:CCFティー(クミン・コリアンダー・フェンネル)

材料:

  • クミンシード 小さじ1
  • コリアンダーシード 小さじ1
  • フェンネルシード 小さじ1
  • 水 500ml

作り方:

  1. 鍋に材料を入れ、10分煮出す
  2. 茶こしで濾して、温かいうちに飲む

→ 全ドーシャ対応のデトックスティー。食後や朝の1杯に◎

 

🌿【まとめ表】

ドーシャ 主な症状 おすすめハーブ レシピ例
ヴァータ 冷え・乾燥・不安 アシュワガンダ、リコリス、ギー アシュワガンダミルク
ピッタ 熱・怒り・皮膚炎 アロエ、ローズ、コリアンダー アロエ&ローズスムージー
カパ 重さ・だるさ・むくみ 重さ・だるさ・むくみ トリファラ、ジンジャー、トゥルシー,スパイス粥
全体バランス 体質維持・消化調整 トリファラ、CCFティー、ギー CCFティー

 

 

ここからは病とアーユルヴェーダのお話です。

アーユルヴェーダは、「ドーシャの乱れ」=病の根本原因と考え、体質や心の傾向に合わせた個別アプローチを大切にします。現代病と呼ばれる「アトピー」「不眠」「メンタル不調」も、一時的な対症療法ではなく、根本的なバランスの回復が目的です。

🔹【1. アトピー性皮膚炎へのアーユルヴェーダ的アプローチ】

◆ 病因とドーシャの関係

  • 主に ピッタとカパの乱れ(炎症+湿気+毒素の蓄積)
  • 消化不良や未消化物(アーマ)の蓄積も関与
  • 肝機能や腸内環境の悪化も関係する

 

✅ 対策

【食事】

  • 避ける: 辛い物、酸っぱい物、揚げ物、発酵食品(チーズ、ヨーグルト)
  • 摂る: 苦味・渋味のある野菜(ゴーヤ、青菜)、スープ、アロエ、コリアンダー、ギー(少量)

【ライフスタイル】

  • 肌の乾燥や刺激を避け、冷却性オイル(ココナッツ、サンダルウッド)で保湿
  • ストレスと怒りはピッタを増すため、瞑想・呼吸法が重要

【おすすめハーブ】

  • アロエベラ:皮膚と肝臓の炎症抑制
  • ニーム:抗菌、抗炎症、血液浄化
  • トリファラ:腸内浄化と便通改善
  • ブラフミー:かゆみや神経過敏の緩和

【外用ケア】

  • ニームオイル+ココナッツオイルをブレンドして保湿
  • アロエ+ローズウォーターのパックでクールダウン

 

🔹【2. 不眠(入眠障害・中途覚醒)へのアプローチ】

◆ 主なドーシャ

  • ヴァータの亢進(特に夜間の活動的思考、神経の過敏)
  • ピッタが過剰な場合、夜中の目覚め・夢の多さが特徴

✅ 対策

【生活習慣】

  • 夜はブルーライト・情報刺激を避ける
  • **オイルマッサージ(足裏・耳・頭)**で神経を鎮める
  • 夜10時までに就寝(ピッタ時間に入る前)

【おすすめハーブ】

  • アシュワガンダ:神経の滋養と睡眠促進(不安に◎)
  • ジャタマシ(ヒマラヤバレリアン):天然の睡眠導入ハーブ
  • ブラフミー:脳をクールにし、夢の多さを緩和
  • トゥルシー:ストレス軽減、呼吸調整

【簡単レシピ】

🛌 アシュワガンダ・ミルク

  • 寝る前にホットミルクにアシュワガンダを入れて飲む

 

🔹【3. メンタル不調(不安・うつ・パニック・やる気低下)へのアプローチ】

◆ 主なドーシャ

  • ヴァータ: 不安・焦り・恐れ(過活動・情報過多)
  • カパ: 無気力・うつ傾向・朝起きられない(停滞)
  • ピッタ: 焦燥感・完璧主義・怒り(プレッシャー)

✅ ドーシャ別対処法

🔹 ヴァータ型メンタル不調(不安・緊張型)

  • 温かく落ち着いた環境が必要
  • オイルマッサージ+瞑想+ハーブティー
  • ハーブ:アシュワガンダ、ブラフミー、リコリス

🔥 ピッタ型(怒り・完璧主義・燃え尽き型)

  • 競争・過剰な目標を避ける
  • クールダウン(冷たい性質の食事・静かな環境)
  • ハーブ:アロエベラ、ローズ、コリアンダー、ブラフミー

🌧 カパ型(無気力・重さ・うつ傾向)

  • 朝に軽い運動・日光浴・温かい刺激的な食事
  • スパイス(しょうが、黒胡椒、トゥルシー)で代謝を上げる
  • ハーブ:トゥルシー、トリファラ、しょうが、シナモン

 

🔸補助アプローチ

方法 効果
ナスヤ(鼻オイル) 自律神経・メンタルの安定
瞑想・呼吸法(プラーナヤーマ) 精神安定、ピッタ・ヴァータ鎮静
ヨガ(体質別) カパ→動的 / ピッタ→冷静 / ヴァータ→安定系
パンチャカルマ(浄化療法) 重度の毒素・慢性病に対して施術

 

✅【まとめ:現代病とドーシャ対策】

症状 主なドーシャ 主な対策 ハーブ
アトピー ピッタ+カパ 食・外用ケア・デトックス ニーム、アロエ、トリファラ
不眠 ヴァータ+ピッタ 就寝前の鎮静法 アシュワガンダ、ブラフミー
メンタル不調 個人差あり ドーシャ別調整 アシュワガンダ、トゥルシー、ローズ

 

 

次に

体質別に取り入れると良いヨガポーズ一覧

アーユルヴェーダでは、ヨガはドーシャのバランスを整える有効な方法とされています。体質(ドーシャ)によって心身の傾向が異なるため、それに合ったヨガのアプローチを取ることが重要です。

以下に、**体質別におすすめのヨガポーズ(アーサナ)と呼吸法(プラーナヤーマ)**を一覧でご紹介します。


🔹【ヴァータ体質】

(風のエネルギー:軽さ・速さ・冷たさ・不安定)

✅ 傾向

  • 神経が過敏、不安・不眠・冷え性
  • 動きは速いが持久力が低い

🧘 おすすめのヨガスタイル

  • ゆっくり・穏やか・安定感を重視した陰ヨガやリストラティブヨガ

✅ おすすめポーズ

ポーズ名 効果
チャイルドポーズ(バラアーサナ) 安心感・副交感神経を優位に
パスチモッタナーサナ(前屈) 頭を冷やし、神経の鎮静
スプタ・バッダ・コーナアーサナ(合せきの仰向け) 骨盤・神経のリラックス
シャヴァーサナ(屍のポーズ) 深い休息と不安の鎮静
セツ・バンダ・サルヴァーンガーサナ(橋のポーズ) 神経と下半身の強化

🌬 呼吸法

  • ナーディーショーダナ(片鼻交互呼吸)
  • ウジャイ呼吸(穏やかに喉を使う呼吸)

 


🔥【ピッタ体質】

(火のエネルギー:熱・鋭さ・情熱・集中)

✅ 傾向

  • イライラしやすく、怒りっぽい
  • 頑張りすぎ・競争心が強い

🧘 おすすめのヨガスタイル

  • 冷却・内省的・無理のない月礼拝や陰ヨガ

✅ おすすめポーズ

ポーズ名 効果
アルダ・マツェーンドラーサナ(ねじり) 消化・肝機能の調整
ジャヌ・シールシャーサナ(片足前屈) 集中力を内側へ向ける
シャシャンカーサナ(月のポーズ) クールダウン、情熱の沈静
セツ・バンダ・サルヴァーンガーサナ(橋のポーズ) 胸を開きつつも鎮静効果あり
アドムカ・シュヴァナーサナ(ダウンドッグ) 全身のリリース、過熱感を冷ます

🌬 呼吸法

  • シータリー(冷却呼吸)
  • ブラフマリー(蜂の音呼吸):心を鎮める

 


🌊【カパ体質】

(水と地のエネルギー:重さ・安定・粘性)

✅ 傾向

  • 動きがゆっくりで、代謝が低く太りやすい
  • 気分が沈みがち・やる気が出にくい

🧘 おすすめのヨガスタイル

  • 活発でエネルギーを高めるヴィンヤサヨガやパワーヨガ

✅ おすすめポーズ

ポーズ名 効果
太陽礼拝(スーリヤ・ナマスカーラ) 活性化・代謝アップ
ウトゥカターサナ(椅子のポーズ) 脚力・心肺機能の向上
ナヴァーサナ(舟のポーズ) 腹部の刺激・活力アップ
サルヴァーンガーサナ(肩立ち) 甲状腺・代謝促進
トリコナーサナ(三角のポーズ) 背中・体側の活性化

🌬 呼吸法

  • カパラバティ(火の呼吸):刺激と活性化
  • バストリカ(ふいごの呼吸):代謝を強力に高める

 


🧘‍♂️【体質別ヨガアプローチまとめ表】

体質 傾向 ヨガスタイル ポーズ例 呼吸法
ヴァータ 不安定・冷え・乾燥 ゆったり・安定感重視 前屈、チャイルド、橋のポーズ ナーディーショーダナ
ピッタ 怒り・熱・完璧主義 クールダウン・内省的 ねじり、月のポーズ シータリー、ブラフマリー
カパ 重さ・無気力・冷え 活性化・刺激的 太陽礼拝、椅子のポーズ カパラバティ、バストリカ

 

☀️補足:時間帯とヨガの関係(アーユルヴェーダ的)

時間帯 ドーシャ ヨガの特徴
朝(6〜10時) カパの時間帯 活性化・動的なヨガ(特にカパ体質)
昼(10〜14時) ピッタの時間帯 適度な運動、冷却系が良い
夕方〜夜(14〜22時) ヴァータの時間帯 鎮静・陰ヨガ・瞑想に最適

 

以下に、体質(ヴァータ・ピッタ・カパ)×季節(月別)のヨガプログラムを整理してご案内します。これはアーユルヴェーダに基づく「リトゥチャリヤ(季節の養生)」と、「ドーシャのバランス調整」を掛け合わせたものです。

 

🧘‍♀️ 体質 × 月別ヨガプログラム

主な季節 増えるドーシャ ヴァータ体質向け ピッタ体質向け カパ体質向け
1月 冬(厳寒) ヴァータ ↑ 陰ヨガ、前屈、チャイルドポーズ 軽めの太陽礼拝で体を温める 活性化フロー、ウォームアップ多め
2月 冬〜初春 ヴァータ+カパ 地に足をつけた陰ヨガ ピッタを高めすぎないように注意 太陽礼拝+ジャンプ系ポーズ
3月 春(花粉症時期) カパ ↑↑ 適度な運動性を取り入れたフローヨガ リズムを崩さず維持 しっかり動くアクティブフロー、カパラバティ呼吸
4月 春本番 カパ 背骨を動かす動的フロー 月礼拝と太陽礼拝のバランス 逆転・立位多めの活性化シークエンス
5月 春〜初夏 カパ→ピッタ移行 太陽礼拝でエネルギーUP 月礼拝、捻りで熱を分散 ダウンドッグや舟のポーズなどで代謝を刺激
6月 初夏〜梅雨 ピッタ ↑ 気温上昇に備えてクールダウン系 シータリー呼吸、ねじり中心 湿気による重さ対策で動的なヨガ
7月 真夏 ピッタ ↑↑ 呼吸法中心のゆったりヨガ クールダウン重視(シャヴァーサナ、バッダコーナ) 朝の軽めの動的フローが◎
8月 真夏 ピッタピーク 陰ヨガ、瞑想、静の時間を増やす 太陽を避けて夜ヨガ中心、ねじり・前屈 早朝ヨガで代謝調整
9月 初秋 ピッタ→ヴァータへ移行 オイルマッサージ+陰ヨガで準備 頭部冷却+心身のバランス調整 少しずつ運動量を落とす
10月 秋(乾燥開始) ヴァータ ↑ 地に足をつけるポーズ、前屈・合せき 夜の過活動を抑えるヨガ ウォームアップを長めに取る
11月 晩秋〜初冬 ヴァータ ↑↑ じっくりポーズを深めて安定を 消化系に優しいヨガ、ねじり中心 動的→静的への移行準備
12月 ヴァータ 温めるフローヨガ+リストラティブ 心の鎮静+温かい呼吸法 活性化系の太陽礼拝で冬太り対策

💡ポイント解説

  • ヴァータ体質: 常に「安定・保湿・静」を意識。冬〜秋にかけて特に要ケア。
  • ピッタ体質: 「冷却・ゆるめる・心を静める」がテーマ。夏がピーク注意。
  • カパ体質: 「活性化・温め・巡らせる」を意識。春先〜梅雨が要注意。

 


📌 ヨガに加えておすすめの補助要素

補助法 ヴァータ ピッタ カパ
オイルマッサージ ◎(毎日でも) ○(冷性オイルで) △(軽めでOK)
呼吸法 ウジャイ、片鼻交互 シータリー、ブラフマリー カパラバティ、バストリカ
瞑想 grounding(根を張る瞑想) 慈悲の瞑想 モチベーションを高める瞑想

 


🧘‍♂️ 体質別のおすすめ月間ルーティン(例)

● ヴァータ体質の1月ルーティン(冬・乾燥)

  • 朝:軽めの太陽礼拝+前屈3種
  • 夜:アビヤンガ(オイルマッサージ)→陰ヨガ20分→ナーディーショーダナ呼吸

● ピッタ体質の8月ルーティン(夏・過熱)

  • 朝:シータリー呼吸+ゆったり月礼拝
  • 夜:アロマ(ミント系)を焚きながら陰ヨガ+瞑想15分

● カパ体質の3月ルーティン(春・重だる)

  • 朝:太陽礼拝3〜5周+立位ポーズ連続
  • 日中:スパイスティー(ジンジャー)+散歩
  • 夜:シャヴァーサナ+カパラバティ]

 


こちらに、アーユルヴェーダ的観点から「寝る前の不眠対策ヨガフロー」をご紹介します。

特にヴァータやピッタの乱れからくる不眠に効果的で、神経系・心・身体を落ち着かせるための構成になっています。

 

🛌 寝る前におすすめのヨガフロー(約15〜20分)

🌙 特徴

  • 激しい動きはせず、ゆっくり・長めにキープ
  • 神経系を落ち着かせ、副交感神経を優位にするポーズを中心に構成
  • 必要ならベッドの上でもOK

 

✅ 1. 座位での調整呼吸(2分)

  • あぐらになって姿勢を整える
  • 深い腹式呼吸(3秒吸って、6秒吐く) をゆっくり5〜10回
  • 余裕があれば ナーディーショーダナ(片鼻交互呼吸) を5セット

🧘‍♀️効果:呼吸と心を整え、副交感神経を優位にする

✅ 2. チャイルドポーズ(バラアーサナ)2〜3分

  • 正座から上体を前に倒し、額を床につける
  • 腕は前に伸ばすか、横に沿える(リラックスできる方で)
  • 深い呼吸を意識して、腰・背中・頭を緩める

🧘‍♀️効果:不安・緊張をリリース、安心感をもたらす

✅ 3. キャット&カウ(マールジャリヤーサナ)1分半

  • 四つん這いになり、息を吸って背中を反らし(カウ)、吐いて丸める(キャット)
  • 呼吸と動きを連動させるように、ゆったりと5〜10回繰り返す

🧘‍♀️効果:背骨と自律神経をほぐし、体を夜モードに切り替える

✅ 4. パスチモッタナーサナ(前屈)2〜3分

  • 足を前に伸ばして座り、吐きながら上体を前に倒す
  • 膝は軽く曲げてOK。背中全体をリラックスさせてゆだねる
  • ポーズの完成度より、脱力と呼吸の深さを優先

🧘‍♀️効果:神経系を鎮め、ヴァータやピッタの乱れを抑える

✅ 5. 仰向け合せきのポーズ(スプタ・バッダ・コーナアーサナ)3分

  • 仰向けになり、足裏を合わせて膝を左右に開く
  • 両手はお腹と胸に置き、呼吸の動きを感じる
  • 必要であればブランケットで膝下を支える

🧘‍♀️効果:股関節と心の開放、深いリラックス状態へ導く

✅ 6. ツイスト(仰向けねじり)左右 各1分

  • 仰向けで両膝を抱えて胸に引き寄せ、そのまま右へ倒す
  • 顔は左に向け、腕は肩の高さで開く
  • 左右入れ替えて同様に

🧘‍♀️効果:背骨の緊張緩和、内臓マッサージ、自律神経の調整

✅ 7. シャヴァーサナ(屍のポーズ)5分以上

  • 仰向けに寝て全身の力を抜く
  • 体が冷えないようにブランケットをかけてもOK
  • 呼吸を意識する or ただ「今ここ」に集中する

🧘‍♀️効果:心身の完全な脱力・脳を睡眠モードへ

 

🫖 終了後の補助ケア

  • アシュワガンダミルクを1杯飲む(神経の鎮静と睡眠導入)
  • 足裏にギーやセサミオイルを塗ってマッサージ(睡眠ホルモンの促進)
  • ローズやラベンダーのアロマを焚く(ピッタ・ヴァータ鎮静)

 

💡補足:短縮版ヨガ(5分で寝落ちしたい人向け)

  1. チャイルドポーズ(1分)
  2. 仰向け合せき(2分)
  3. シャヴァーサナ(2〜3分)

 

📌注意点

  • ポーズ中に「眠気」「涙」「深いため息」が出たら、それはドーシャが落ち着いてきたサインです。
  • 毎日続けることで、眠りの質が格段に向上します。

 


💬最後にひとこと

アーユルヴェーダは私がエステテシャンの時に勉強した内容になります。

特にみなさんの生きづらさ改善に役立つ事柄は食事や常識という内容は学んでいきましょう。

日本人の多くの考え方に【身体が冷える】ことが【病】に繋がるという常識は無くしていくべきです。体温が上昇すれば身体は冷やすシステムが作動しますから自身の身体が何を求めているのかを感知して管理することが重要です。季節の変わり目などはなかなか難しいんですが…。

私は東京青山の大手エステサロンで3年くらいでしょうか働いていましたが、アーユルヴェーダを基本として手技は機械を使わずにオールハンドでした。その前に働いていたところはヨガの受付で、ヨガを実際に経験して説明やご案内をしてました。

私が関わってきた仕事は気を整える場所だったんだなと今は思っているところです。

これだけ多くの気を整える医学が他国では発展している中で【気】という概念さえ無くしてしまった日本。

 

少し気になったので調べてみました。

「気(き)」という概念が日本で「無くなってしまった」と感じられるのは、ある意味では文化や時代の変化によるもので、完全に消滅したわけではありません。ただし、以下のような理由で「気」の存在感が薄れた、あるいは意識されにくくなったと考えられます:

✅ 1. 近代科学・合理主義の影響

明治以降、日本は西洋化・近代化を急速に進めました。その中で、目に見えないエネルギーや心身の調和といった「気」のような概念は、科学的根拠が不明瞭なものとして軽視される傾向が強くなりました。

例:

  • 医学 → 漢方よりも西洋医学中心に
  • 教育 → 精神修養よりも知識・技術重視

✅ 2. 戦後の急激な近代化と経済成長

戦後の高度経済成長期、日本社会は物質的成功を追い求める方向に大きくシフトしました。

精神的・感覚的なものよりも、効率・生産性・論理性が重視され、「気」のような抽象概念は後回しに。

✅ 3. 「気」の体系化の不足

「気」は非常に直感的かつ口伝的に伝わってきた文化で、明確に定義されにくいという特性があります。

一方、科学や論理は明確な定義と再現性が求められるため、現代人にはなじみにくくなっています。

✅ 4. 宗教・伝統文化の衰退

「気」は、仏教・道教・神道・武道・茶道などと深く結びついています。

しかし、現代ではこうした伝統文化や宗教的価値観が日常生活から遠ざかっているため、自然と「気」のような概念も意識されなくなっていきました。

✅ 5. 言葉としては残っているが意味が変化

「気が合う」「気をつかう」「気が利く」など、日本語には今も「気」が多く含まれています。

ただし、これらは元来の「気=生命エネルギー」や「宇宙の流れ」といった思想からはだいぶ離れて、慣用表現化していると言えます。

🌿 補足:完全に無くなったわけではない

実際には、以下のような分野では今も「気」は重視されています:

  • 武道(剣道・合気道など)
    →「気を読む」「気を合わせる」「気合」など
  • 東洋医学(鍼灸・漢方)
    →「気血水」のバランス
  • ヨガや気功、スピリチュアル界隈
    →「気の流れ」「チャクラ」といった類似概念
  • 芸道(茶道・華道・書道など)
    →「気を整える」「間合いを取る」

 

🧠 結論:なぜ「気」が薄れたのか?

✅「近代科学と合理主義が主流になったため」

✅「精神文化より物質・技術優先の社会になったため」

✅「伝統的な教育・生活習慣が崩れたため」

ただし、「気」は今も多くの日本語や文化の中にかすかに生き続けており、完全に消えたわけではありません。

 

発達障害など障害を持つ人々が現代増えている中、そろそろアジアで生まれた東洋医学が日本でも発展していく頃だと思います。

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