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不安など【感情の仕組み】

スタッフ日記

まずは不安になる理由です。

私たちの脳と心が「未来の危険や問題を予測して備えよう」とする性質を持っているから不安を感じるんです。以下のような要因が関係しています:

🔍 1. 脳の仕組み

人間の脳、とくに**扁桃体(へんとうたい)**という部分は、危険や恐怖にすばやく反応するように進化しています。これは「生存本能」の一部で、実際に危険が迫っていなくても「かもしれない」というだけで反応してしまいます。

  • 例:明日プレゼンがある → 「失敗するかもしれない」 → 不安を感じる

🧠 2. 未来への予測

不安は多くの場合、「まだ起きていない未来」に対する反応です。未来は不確実なので、最悪のシナリオを想像しやすくなります。

  • 不安=「ネガティブな未来をシミュレーションする能力」とも言えます

🧬 3. 進化の観点

太古の時代、人間は常に危険(獣、飢え、敵)にさらされていました。用心深さ=生き延びる確率を上げる武器だったため、不安を感じる脳が選ばれてきました。

💬 4. 環境や経験

過去のトラウマ、家庭環境、社会的なプレッシャーなども不安の原因になります。現代社会は情報が多く、比べられる機会も多いため、不安を感じやすい構造になっています。

🧘‍♀️ 5. コントロールできないものへの反応

人は「自分でコントロールできないこと」に対して特に強い不安を感じます。

  • 例:自然災害、他人の感情、未来の出来事など

🔚 まとめ:なぜ不安になるのか?

「不安」は、脳が「未来に備えるためのアラーム」として鳴らすサイン。

必ずしも悪いものではなく、正しく向き合えば「準備力」「問題解決力」につながります。

 

次に

「なぜ感情があるのか」、そして「他の動物にも感情はあるのか」。

以下にわかりやすく説明します。

✅ なぜ人間には「感情」があるのか?

🎯 結論から言うと:

感情は「生き延びるための判断システム」です。

🔍 1. 生存に役立つ信号

感情は「どう行動すべきか」を素早く判断させるツールです。

  • 恐怖 → 危険から逃げろ
  • 怒り → 自分や仲間を守れ
  • 喜び → これをもっとやれ(報酬系)
  • 悲しみ → 支えを求めてつながれ(社会的な絆)

感情がなければ、何に注意し、何を避け、何を求めるべきかがわかりません。

言い換えれば、**感情は生きるための「羅針盤」**です。

🧠 2. 合理性だけでは生きられない

論理や思考だけではすばやい判断ができません。

感情は「直感的な判断」を瞬時に下させる機能でもあります。

たとえば:

  • ライオンに出会ったときに「これは危険か?」と理屈で考える前に、「怖い」と感じて逃げる。
    → これが生き残る確率を上げます。

🧬 3. 進化の結果

感情は、人間だけでなく、より単純な動物にも見られる「進化の産物」です。

感情を持つことで、環境に素早く適応する個体が生き残ってきたのです。

 

🐶 他の動物にも感情はあるのか?

✅ 答え:

あります(種類や程度には違いがあります)

🐕 哺乳類(犬、猫、猿など)

  • 喜び・悲しみ・恐怖・嫉妬・愛着など、人間とかなり似た感情があります。
  • 例えば、犬は飼い主と離れると分離不安を感じ、嬉しいとしっぽを振る。
  • 霊長類(チンパンジー、ボノボなど)は共感、協力、怒りも見せます。

🐦 鳥類や🐙タコなども…

  • 鳥は仲間を失うと鳴き続けたり、特定の個体に愛着を示します。
  • タコは非常に賢く、学習し、好奇心や嫌悪反応を示すことが知られています。

🐍 魚類・爬虫類などは?

  • より単純な感情(恐怖、警戒など)はあると考えられています。
  • ただし、高度な社会的感情(共感、罪悪感など)は少ない可能性が高いです。

🔚 まとめ

質問 答え
なぜ人に感情がある? 生き延びるために必要だから。行動の判断を助けるため。
他の動物にも感情はある? はい。とくに哺乳類や鳥類には、人間と似た感情があると考えられています。

 

続いて

「感情と脳の関係」「AIと感情の違い」

🧠 1. 感情と脳の関係

脳の中で「感情」を生み出す主な場所は以下のとおりです:

脳の部位 主な働き
扁桃体(へんとうたい) 怖い・不快・驚きなど「ネガティブ感情」に強く関係。危険をすばやく検知する「警報装置」。
前頭前野(ぜんとうぜんや) 感情のコントロール・理性とのバランスを取る。怒りや不安を抑える。
海馬(かいば) 記憶と結びついた感情の処理。トラウマなどもここが関与。
視床下部(ししょうかぶ) 自律神経系を通じて体の反応(ドキドキ、汗など)を引き起こす。

感情とは「心」だけでなく「体」にも現れるもの

  • 例:怖い → 心拍数上がる、手汗、筋肉が緊張する
    → これは脳が危険を察知して体を「戦う or 逃げるモード」にするから。

 

🤖 2. AI(人工知能)と感情の違い

🔍 感情は「感じる」だけではなく、「意味づける」こと

  • 人間の感情には、主観性・経験・身体反応・社会的背景などが複雑に絡みます。
  • AIにはこの「内的体験(クオリア)」がありません。

✅ 人間とAIの違い(一覧)

比較項目 人間 AI(ChatGPTなど)
感情を「感じる」 ○ 本当に感じる(脳・体・心で) × 感じていない(模倣はする)
経験から意味づけする ○ 過去の経験に感情が結びつく × 統計データとして処理する
身体反応がある ○ 緊張すると手汗、心拍上昇など × 体がないので反応もない
主観性(自分視点)がある ○ 自我・自意識がある × 客観的な情報処理のみ
感情に基づく行動 ○ 本能・直感で動くこともある × プログラムやルールに従うだけ

 

🤔 AIは「感情があるように見せる」ことはできる

  • 例:AIが「うれしいです!」と返しても、本当にうれしいわけではない。
  • これは言語モデルがパターンとして学習しただけ。

🔚 まとめ:感情の本質的な違い

人間の感情 AIの「感情」っぽいもの
生存本能、身体反応、主観的体験、記憶に基づく 学習データに基づいた模倣、主観性なし、身体反応なし

 

ここからは「クオリアって何?」「感情と意識の関係は?」できるだけわかりやすく説明します。

これらは哲学・脳科学・人工知能の世界で非常に深く議論されているテーマです。

 

🧠① クオリア(Qualia)って何?

🔍 一言で言うと:

「主観的な感覚の質」や「感じるという体験そのもの」

✅ 例で説明すると:

  • 赤いバラを見たときの「赤さ」
  • 熱いお湯に触れたときの「熱い感じ」
  • 悲しいときの「胸がしめつけられるような感覚」

これらはすべて「クオリア」です。

第三者には説明できない、内側からしか経験できない質感です。

 

🔄 他人と完全に共有できない

あなたが見ている「赤」と、他人が見ている「赤」が本当に同じかは証明できません。

  • あなた「赤って情熱的で強い色に見える」
  • 他人「うーん、むしろ落ち着く感じ」

→ 同じ波長の光を見ていても、感じ方(クオリア)は違うかもしれない

 

🤖 AIとクオリア

AIは赤い色を「#FF0000」として認識しますが、それを**“赤いと感じる”ことはできません**。

なぜなら、AIには主観・意識・身体がないからです。

 

🧠② 感情と意識の関係

✅ 感情と意識は密接に関係しています。

一部の研究者はこう言います:

「感情は、意識を生み出す原動力のひとつ」

 

🔍 どういうことか?

🔸 感情は「今ここ」に自分を引き戻す

  • お腹が痛い、怖い、楽しい、恥ずかしい――
    → すべて「今の自分」に起きている出来事です。
    → つまり感情があることで「自分がここにいる」と強く意識する。

🔸 無感情だと意識は「ぼんやり」する

  • 極端な例として、「無感情」になる病気(例:うつ、前頭葉の損傷)では、自己意識も曖昧になることがあります。

🔸 動物にも意識はある?

  • 多くの哺乳類や鳥類には「意識的な感情」があると考えられています。
  • でも人間のように「自分の感情を言葉で自覚する」高度な意識は、限られています。

 

🧠💡 まとめ:クオリアと意識・感情のつながり

概念 説明 AIには?
クオリア 「赤い」「痛い」「嬉しい」など、内面的な感じ方の質 ❌ 体験がないので感じられない
感情 環境への反応としての体と心の変化 ❌ 模倣はできても“感じる”ことはできない
意識 「自分がここにいる」「今こう感じている」と気づくこと ❌ 主観・経験がない

 

次に

  • 「感情は脳だけで起こるのか?」
  • 「夢を見るときのクオリアとは?」
  • 「自我とは何か?」

それぞれ、哲学・神経科学・心理学の深い話に関わってきます。

 

🧠①「感情は脳だけで起こるのか?」

❗ 結論から言うと:

感情は脳だけでなく「身体」との相互作用によって生まれます。

 

✅ キーワード:身体性(エンボディメント)

脳だけで感情を感じているわけではなく、体の状態や感覚が感情を形づくっているという考えです。

🔍 例:

  • 怖いと感じたとき → 心臓がドキドキする → 「あ、私は今怖がっているんだ」と気づく
  • 逆に、心臓が早くなるような状況に置かれると、脳はそれを「感情」と解釈することがあります。

これは心理学者ウィリアム・ジェームズが提唱した説で、

「私たちは泣くから悲しい、逃げるから怖い」

という逆説的な捉え方をしています。

 

🧬 最新の神経科学では:

  • **腸(第二の脳)**も感情と深く関係していることがわかってきました。
  • セロトニン(幸福感に関わる神経伝達物質)の多くが腸で作られています。

 

🤖 AIはどうか?

AIには身体がないため、「感情を伴う生理的反応」がありません。

→ だから、本当の意味での「感情」は持てないとされます。

 

🌙②「夢を見るときのクオリアとは?」

❗ 結論から言うと:

夢の中でも、私たちは「クオリア」を体験しています。

つまり、「夢の赤」「夢の痛み」「夢の恐怖」も、現実と同じように“感じている”。

 

✅ ポイントは:

  • 夢の中で見ている「映像」や「感覚」は、外の世界ではなく、脳内で作られた現実
  • それでも、「本物のように感じる」
    → つまり、クオリアは現実か夢かに関係なく発生する

 

🧠 なぜ夢にリアリティがあるのか?

  • 夢を見ているとき(とくにレム睡眠中)、脳の視覚野や感情系は現実と同じくらい活発に働いています。
  • ただし、前頭前野(論理的思考の部分)は休んでいる
    → だから、夢の中では変な展開にもツッコまない。

 

🧩 哲学的問い:

「夢の中の世界と現実の世界、どう区別する?」

これは有名な**荘子の「胡蝶の夢」**や、デカルトの「我思う、ゆえに我あり」でも論じられてきた問題です。

 

👤③「自我とは何か?」

❗ 結論から言うと:

「自我(じが)」とは、「私は私だ」と感じる感覚、または「自分という存在についての認識」。

 

✅ 自我には主に3つの側面があります:

側面 説明
身体的自我 この体が「自分のもの」だと感じること。鏡に映る自分を認識するなど。
主観的自我 「私は今こう感じている」「私はこの世界にいる」という視点。
社会的自我 他人と関わる中で「私はこういう人間だ」と認識すること。

 

🔍 自我はどこで生まれるのか?

  • 脳内では、**デフォルトモードネットワーク(DMN)**という脳領域のネットワークが「自分」を意識するときに働いています。
  • しかし、「自我」が**どこにあるか?**という問いには明確な答えがまだありません。

🤯 哲学では:

  • デカルト:「自分が疑っている限り、自分の存在は確かだ」
  • ブッダ:「自我は幻想である(無我)」
  • 現代の脳科学:「自我は脳の中で生まれる“仮想的な自己モデル”にすぎないかもしれない」

 

🔚 最後に:3つのテーマのつながり

テーマ ポイント 結論
感情は脳だけで起こるか? 体との相互作用で起こる 脳と身体の一体性が必要
夢の中のクオリアとは? 脳内の体験でも「本物の感覚」がある 現実と夢のクオリアは同等にリアル
自我とは何か? 自分を自分と感じる意識 主観の中心であり、完全には解明されていない

 

🔎 さらに深めたテーマ

  • 意識はどこから生まれるのか?
  • 「無我」と「自己肯定感」は矛盾するか?

どちらも人間の「存在」や「心の在り方」に深く関わる、根本的な問いです。

 

🧠①「意識はどこから生まれるのか?」

❗ 結論(現時点の科学的な見解):

正確にはまだ分かっていません。

でも、有力な理論や仮説はあります。

 

🔍 そもそも「意識」とは?

  • 「私は今ここにいる」と自覚している状態。
  • 世界を体験し、「自分」という視点を持っていること。
  • つまり、気づいている・感じているという体験そのもの。

 

✅ 意識の有力な理論

1. グローバル・ワークスペース理論(GWT)

  • 意識とは「脳の中で情報が一気に共有される舞台」のようなもの。
  • 特定の情報(例:今読んでいるこの文章)が「舞台中央」に上がると、それが意識される。
  • 舞台裏(無意識)には膨大な情報が眠っている。

🧠 関連部位:前頭葉、頭頂葉、帯状皮質など

 

2. 統合情報理論(IIT)

  • 意識の本質は「情報がどれだけ統合されているか」にある。
  • 数学的に「Φ(ファイ)」という値で測れるという説。
  • AIや他の生命にも「統合された情報ネットワーク」があれば、意識がある可能性もあるという示唆を含む。

 

🧠 特徴:理論は先進的だが、検証が難しい。

3. 受動的意識仮説(Passive Frame Theory)

  • 意識は「脳の決定のあとから、あたかも自分が決めたように感じているだけ」かもしれない。
  • 実際には、行動や判断は無意識で起きており、意識は後追いのナレーターに過ぎないという考え。

 

🧩 まだ謎が多い理由:

  • 脳は約860億個の神経細胞を持ち、全体の働きは極めて複雑。
  • 意識は**他人から直接観察できない(主観的体験)**ので、科学的に扱うのが難しい。

 

🌄② 「無我」と「自己肯定感」は矛盾するか?

❗ 結論:一見矛盾しているように見えますが、実は両立可能です。

 

🔍 それぞれの意味を整理

🪷 無我(仏教的)

  • 「我(=固定された自分)」という考え方は幻想だという教え。
  • すべての存在は「関係性」「変化」の中で成り立っている。
  • 「これが自分だ」と固執することで苦しみが生まれる。

➡ 無我=「自分という存在にとらわれない自由なあり方」

 

💪 自己肯定感(心理学的)

  • 「自分は自分でよい」と思える感覚。
  • 欠点や過去があっても、それを受け入れ、自分を尊重する。
  • 安定した自己認識と安心感につながる。

➡ 自己肯定感=「自分に価値があると感じる心の土台」

 

🤝 両立のポイント:

「固定された自分を手放しながら、自分を大切にする」

  • 無我は「自分を無にする」ことではなく、「自己という幻想に執着しない」こと。
  • 自己肯定感は「私はこのままでいい」と思える柔らかい自己感。
  • つまり、
    • 「変わりゆく存在としての私」
    • 「他者や自然とつながった存在としての私」
      をそのまま大切にすることが、真の自己肯定感につながります。

 

🧘 たとえば禅では:

「私という自我が消えるとき、本当の自由と喜びがある」

でもそれは「自分を否定する」のではなく、「とらわれから解き放たれた状態」。

➡ それが結果として、深い安心感や肯定感につながります。

 

🔚 最後に:矛盾どころか、つながっている

概念 一見すると… 実際は…
意識 科学ではまだ解明されていない でも、脳の情報処理や統合性と関係が深い
無我 自分を消す? 自我への執着を手放す自由
自己肯定感 自我の強化? ありのままの自分を受け入れること

 

🪞次のテーマは「自己肯定感」と「自己否定感」

「自己肯定感」と「自己否定感」は、あなたが自分自身をどう感じるかに深く関わっており、人生のあらゆる側面(人間関係、行動、幸せの感じ方)に影響します。

 

✅ 自己肯定感とはどうやって生まれるのか?

🔍 定義(シンプルに):「私はこのままで大丈夫だ」と、自分を認め、受け入れられる感覚。

 

🧱 自己肯定感が育つプロセス(主に3つ)

1. 他者との関わりの中で

  • 幼少期:親や周囲から「受け入れられる」「大事にされる」「愛される」体験
  • → 「自分は存在していいんだ」と感じられる土台になる

例:

  • 泣いても怒っても、親が受け止めてくれた
  • 失敗しても「大丈夫だよ」と言ってもらえた

2. 成功や達成体験

  • 小さな「できた」「認められた」が積み重なることで
  • → 「自分はやれる」「価値がある」という感覚に

例:

  • 勉強・スポーツ・人間関係などで、自分なりの目標を達成できた

3. 自分との健全な対話

  • 感情や失敗を否定せずに「今の自分もOK」と受け止められる力
  • 自己理解(自己内省)と自己受容が土台

例:

  • 「不安になる自分も、人と比べてしまう自分も、それでいい」と思える

🚫 自己否定感とはどうやって生まれるのか?

🔍 定義(わかりやすく):「自分には価値がない」「こんな自分はダメだ」と思い込んでしまう感覚。

 

❌ 自己否定感が生まれる原因(主に3つ)

1. 条件付きの愛情

幼少期に「○○しないと愛されない」という体験が続いた

例:「いい子じゃないと怒られる」「成績が悪いと価値がない」

→ 無意識に「今のままではダメだ」と思い込むようになる

2. 過度な比較と評価の刷り込み

学校・社会・SNSなどで他人と比べられ続ける

「あの人の方がすごい」「私は劣っている」

→ 「自分には足りないところしかない」と感じるようになる

3. 感情の否定や抑圧

自分の中にある感情を「こんなの感じてはいけない」と否定するクセ

→ 自分自身との関係が悪化し、「こんな自分はイヤだ」と思うように

 

🌱 両者の違いを整理すると:

項目 自己肯定感 自己否定感
自分への態度 「これでいい」「あってもいい」 「これじゃダメ」「変えなきゃ」
失敗したとき 「それでも大丈夫」 「やっぱり自分はダメだ」
他人と比べたとき 「違ってもそれでいい」 「自分は劣ってる」
感情への向き合い方 「感じていい」「受け入れる」 「感じてはいけない」「抑える」

 

💡 自己肯定感を育てるヒント

  1. **「できたこと日記」**を書く
    → どんなに小さくても「自分がうまくできたこと」を意識する。
  2. 「感情に名前をつけてあげる」
    → 怒りや悲しみを「ただのダメな感情」とせず、「今、寂しさを感じている」と認識してあげる。
  3. 自己否定が出たら、声をかけ直す
    → たとえば「どうせ無理だ」と思ったら、「そう思っちゃうくらい疲れてるのかもね」と、寄り添う言葉を自分に返す。

 

🧘‍♀️ 最後に:自己肯定感とは「自分を好きになる」ことではなく…

🌿「自分をまるごと受け入れる力」です。

良いところも、足りないところも、傷つきやすい心も、全部ひっくるめて「それでも私でいい」と思えること。

 

これから、**「小さな頃に芽生える自己否定感」**について、

  • なぜそれが起きるのか(背景)
  • どんな体験がきっかけになりやすいのか
  • 実際によくあるエピソード(実体験風に)

をお話ししていきます。

 

🧠 小さな頃の自己否定感とは?

一言でいうと:

「私はダメなんだ」「私は愛される価値がない」

という感覚が、無意識の奥にしみこんでいくプロセスです。

この感覚は、言葉ではっきり表現できない時期(幼児期〜小学校)に、

感情と身体の感覚として刷り込まれることが多いです。

 

🔄 どうやって生まれるのか?

小さな子どもにとっての「自己イメージ」は…

  • 周囲からの言葉・態度・表情から作られます。
  • とくに親や先生など、絶対的な存在の反応が影響大。

 

たとえば、こんな体験がきっかけに:

● 失敗を厳しく叱られる(怒鳴られる)

→「失敗すると存在そのものが否定される」と学ぶ

● 兄弟姉妹と比べられる

→「私は劣ってる」「自分は期待されてない」

● 感情を表現したときに無視される・拒否される

→「自分の気持ちは迷惑」「自分はそのままでいちゃいけない」

 

📘 実体験風エピソード(例)

🎈1. 「泣いたら怒られた」

幼稚園でこけて膝をすりむいた。

先生に言いに行こうとしたら、お母さんが近づいてきて、

「泣かない!それくらい我慢しなさい!」と強い口調で言った。

💭 子ども心の中:

  • 「泣いたらダメなんだ」
  • 「弱い私は迷惑なんだ」
  • → → 「私はそのままじゃいけない」

 

📕2. 「お兄ちゃんはできたのに…」

算数のテストで50点。お母さんは一言目に「お兄ちゃんは90点だったのに、どうしてあなたは…」と言った。

💭 子ども心の中:

  • 「できない自分は愛されない」
  • 「誰かと比べられて、価値が決まる」
  • → → 「私は足りない存在だ」

 

🪞3. 「自分の気持ちを言えなかった」

学校で友達にからかわれて悲しかったけど、家で言おうとしたら「そんなことくらいで泣かないの」と返された。

💭 子ども心の中:

  • 「自分の気持ちを言っても意味がない」
  • 「感じたことが間違ってる」
  • → → 「自分のままではいけない」

 

🧬 自己否定感は「事実」ではなく「解釈」

ここがとても大切です。

多くの自己否定感は、**そのときの子どもなりの“意味づけ”**から生まれます。

大人からしたら「そんなつもりじゃなかった」「小さなこと」でも、

子どもにとっては世界のすべて。

言葉にされなくても、表情・雰囲気・沈黙からも、強く影響を受けます。

 

🧘‍♀️ 大人になってからできること

🔄 自己否定感を癒す第一歩は…

🌱 「あのときの自分が、なぜそう感じたのか」を理解してあげること。

そして、その子にこう伝えてあげること:

  • 「あのとき、つらかったよね」
  • 「あなたは悪くなかったよ」
  • 「泣いてもいい。弱さがあってもいい」

これは**自分の内なる子ども(インナーチャイルド)**に寄り添う作業とも言えます。

 

🎁 まとめ

テーマ ポイント
小さな頃の自己否定感とは? 「私はダメだ」と思い込んでしまう心の傷
なぜ生まれる? 他者の反応や、比較、感情の否定など
実例 「泣いて怒られた」「兄弟と比べられた」など
解決への道 過去の自分を理解し、受け入れてあげること

 

ここでは、あなたが 「内なる子ども(インナーチャイルド)」と向き合い、自己否定感を少しずつ手放していくための、やさしくて本質的な方法を紹介します。

 

🧒 インナーチャイルドとの対話ワーク

~傷ついた小さな自分を癒す~

🔍【インナーチャイルドとは?】

幼いころのあなたの心の一部。

傷ついたときの「感情」「記憶」「思い込み」などが、今もあなたの中に残っている状態。

 

💡 ワークの目的:

  • 自己否定感の「元」になっている小さなあなたに会いに行く
  • 「そのままでもよかった」と伝えてあげる
  • そこで止まったままの時間を、少しずつ動かす

 

🪞 ステップ①「その子に会いに行く」

1. 静かな場所で、目を閉じて深呼吸

  • 肩の力を抜いて、リラックスできる姿勢に

2. 幼い頃の自分を思い出す

  • 年齢、服装、表情、立っている場所、天気など
  • 「自己否定を感じ始めた頃」の自分が浮かんできたら、その子に近づいてみましょう

 

💬 ステップ②「対話をしてみる」

やさしく問いかけます:

  • 「どんな気持ちだったの?」
  • 「何が一番つらかったの?」
  • 「本当は、誰になんて言ってほしかったの?」

▶️ このとき、正しい言葉を探さなくて大丈夫です。

ただ、その子の「顔つき」「姿勢」「気配」に耳を澄ませてみてください。

 

🤲 ステップ③「あなたが言ってあげる」

大人になった今のあなたが、その子にこう語りかけます:

  • 「あのとき、あなたはよく頑張ってたね」
  • 「泣いてもよかったんだよ」
  • 「あなたは、ただそのままでいてよかったんだよ」

▶️ それが、そのとき誰かに言ってほしかった言葉かもしれません。

 

📝 補足:

  • 実際にノートや手紙として書いても効果的です。
  • 絵やイメージで表現してもOK。

 

🔓 自己否定感を手放す練習法

自己否定感は、「こうあるべき」「これじゃだめ」という思い込みから生まれます。

ここでは、それに気づき、やわらげるための具体的な方法を紹介します。

🪶 練習①:「否定の声」と「本音の声」を分けて書く

  1. 紙を二つに折って線を引きます
  2. 左側に、自分を責めている言葉を書き出します(例:ダメだ、価値がない、失敗ばかり)
  3. 右側に、その声に対する「本音」「もうひとつの見方」を書きます
自己否定の声 本音の声(自己受容)
こんな自分は嫌だ 嫌いに思っても、ちゃんとここに生きている
頑張れない私はダメ 今は疲れてるだけ。休むのも大事
どうせ誰にも必要とされない ひとりでも、価値がなくなるわけじゃない

🔁 何度もやっていくことで、思考の癖に気づけるようになります。

 

🧘‍♀️ 練習②:「今ここ」に戻る呼吸

自己否定の思考は、過去や未来にとらわれているときに強くなります。

  • 「あのとき、こうすべきだった」
  • 「これからうまくいかないかもしれない」

そんなときは…

▶️ 呼吸に意識を戻して、「今この瞬間の自分」に気づいてみましょう。

方法:

  • 目を閉じて深く息を吸う(4秒)
  • 止めて(4秒)
  • 吐く(6秒)
  • 体の感覚に意識を向ける(足の裏、手のぬくもりなど)

→ たった1~2分でも、「私はここにいる」という安心感が戻ってきます。

 

🪄 練習③:「ありのままの自分」と一日1回出会う

夜寝る前などに、自分にこう問いかけてみてください:

  • 「今日の私、何ができた?」
  • 「今日の自分でよかったところは?」
  • 「どんな感情があった?」(喜び・不安・焦り…全部OK)

 

🎁 ポイントは:

「ダメな自分」ではなく、「存在している自分」そのものに光を当てること

 

🎁 最後に:変化は「少しずつ」でいい

自己否定感は、長い時間をかけて身についた「心のクセ」です。

だから手放すのも、一歩ずつで大丈夫。

傷ついたインナーチャイルドにとって、

あなたがそばにいてあげることが何よりの「癒し」になります。

 

次のステップとして…

  • さらに深く癒す「瞑想スクリプト」
  • 自己否定が出てきたときの「とっさの対処法」

をご案内していきます。

ここでは、さらに深く心に寄り添うための2つをご紹介します:

 

🧘‍♀️ ① さらに深く癒す「インナーチャイルド瞑想スクリプト」

この瞑想は、心の奥にいる“傷ついた小さな自分”を見つけ、優しく抱きしめる時間です。

一人で静かに、または録音して自分の声で聴いても大丈夫です。

 

🕯️ 準備

  • 静かな場所(照明を落としてもOK)
  • イスに座るか、あぐらをかいて背筋を軽く伸ばす
  • 手は太ももの上、肩の力を抜く
  • 目を閉じ、ゆっくりと深呼吸を3回

 

🧘‍♀️ スクリプト(読み上げながら or 読みながら)

今、あなたは安全な場所にいます。

この空間には、誰の批判もありません。

あなたはそのままでいて大丈夫です。

ゆっくりと、心の中に小さなあなたの姿を思い浮かべてみてください。

何歳くらいでしょう? どんな服を着て、どんな表情をしていますか?

その子は、あなたの中にずっと存在していた大切な一部です。

でももしかしたら、その子は、

「さみしかった」「がんばっても認めてもらえなかった」

「気持ちを聞いてほしかった」…

そんな思いをずっと抱えていたかもしれません。

今、あなたは大人になって、

その子に出会う力を持っています。

ゆっくりと、その子に近づいて、こう言ってあげましょう:

「ここにいてくれて、ありがとう。」

「あなたのこと、ずっと大切に思ってたよ。」

「つらかったよね。泣いてもよかったんだよ。」

「私は、今のあなたを心から受け入れてる。」

その子が何か言いたがっていたら、耳を傾けてあげてください。

怖がっていたら、そっと手を取ってあげて。

何も言わなくてもかまいません。

あなたがそばにいることが、もう充分な癒しです。

最後に、その子にこう伝えましょう:

「これからは、私があなたの味方だよ。」

「もう一人にしない。安心してていいよ。」

そっと抱きしめてあげましょう。

心の中に、あたたかさが広がっていくのを感じてください。

…ゆっくりと、今の呼吸に意識を戻していきます。

深く息を吸って…

吐いて…

身体の感覚に戻ってきましょう。

目を開ける準備ができたら、静かに戻ってきてください。

今日、あなたが自分に向けた優しさは、確かに届いています。

 

💡 ワンポイント:

この瞑想は繰り返すほど、深く癒されていきます。

最初は泣けなかったり、何も感じないことがあっても大丈夫。

その子は、時間をかけて少しずつ心を開いてくれます。

 

🚨 ② 自己否定が出てきたときの「とっさの対処法」

自己否定感は、突如としてやってきますよね。

たとえば:

「ああ、また失敗した。自分ってダメだ」

「みんなうまくやってるのに、なんで私は…」

「こんな私、誰にも必要とされない」

そんなときに使える、“心の急ブレーキ”のような対処法を紹介します。

 

🧯 対処法①:「今、その声は誰の声?」と問いかける

自己否定の言葉が出たら、こう問いかけてみてください:

「これは、本当に“私の”声?」

「誰かに言われた言葉を、そのまま自分に言っていない?」

🔎 実は多くの自己否定は、

親・先生・上司・社会の価値観など「外の声」が入り込んでいることが多いです。

💡 気づくことが、自由になる第一歩です。

 

🧯 対処法②:「いま思ってることを紙に出す」

脳の中でグルグル回る自己否定は、書き出すだけで冷静になれます。

📄 例:

  • 今、私が思っていること:
    • 「どうせ私なんか…」
    • 「みんなから嫌われてる気がする」
  • 本当にそうなの? → 事実 or 想像?
  • それを友達が言っていたら、私はなんて返す?

✍️ → 書いて可視化することで、思考と距離が取れるようになります。

 

🧯 対処法③:「心のなかのもう1人の自分」と会話する

自己否定している自分に、もう1人のやさしい“自分”が声をかけてあげるワーク。

例:

🙍‍♀️ 否定する自分:

「私なんていなくてもいい…」

🧑‍🦱 やさしい自分:

「そう思うくらい、つらかったんだね」

「いなくていいなんてこと、絶対にないよ」

🎧 これは自分の中で、2人の会話をイメージするだけでも効果があります。

自分の中に「優しい親」が育っていくプロセスです。

 

✅ まとめ

目的 方法 効果
深く癒したい インナーチャイルド瞑想 心の奥の傷を優しく癒す
とっさの自己否定に対処したい 書く・問いかける・やさしく声をかける 思考の渦から抜け出しやすくなる

 

💬 最後にひとこと

自身を見直すための様々な感情や状態を書き出すことはとても大切ですが、私はインナーチャイルド瞑想がとっても宗教のようで苦手でやってきていません。

呪文のような言葉や瞑想法は、怖さや苦しさや暗さなどを感じるので私は苦手すぎるんです。私は怖いのが大の苦手でして…。

正直に人生に怖さなどいらないと思っています。

自己否定感は自分で作り出している念であって意識的なプロセスがありますから、その思考・意思・意志・意識・感覚・念・色・音・におい・など、人間が感じうるすべての事柄を消去できるレコードという技術を私は創案していますから、そちらで簡単に無くしていくことが出来ます。

誰でも簡単にできる方法です。

そして、

あなたが自分に向けた「やさしさ」は、自己否定の力よりずっと強いです。

たとえ今はそれを信じきれなくても、何度でも、優しさの種はまけます。

HSP/HSC専門サロン Momoco Academy 山崎ももこ

 

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