世界には多くの著名なヒーラー(癒し手/スピリチュアル・ヒーラー)が存在します。以下、3名の代表的ヒーラーを専門的視点も交えつつご紹介します。
1. Sai Maa Lakshmi Devi

プロフィール・概要
- モーリシャス出身、1953年生まれ。
- 「エネルギーヒーリング」と「意識の変容」をテーマとした国際的な活動を展開。
- 自然療法、代替医療、エネルギーワークに関するトレーニング・プログラムを世界各地で行ってきました。
専門的視点
Sai Maaのアプローチは、伝統的な東洋の代替医療(ナチュロパシー、ホメオパシー、オステオパシー)とスピリチュアルなエネルギーワークを統合しています。
このような「ヒーリング+意識変容」のモデルは、単なる身体的治療を超えて、精神・意識・社会レベルの変化を視野に入れており、現代のヒーリング研究において「全体論的ヒーリング(holistic healing)」の典型とも言えます。
2. Zhi Gang Sha
プロフィール・概要
- 1956年生まれ。中国出身。医師・鍼灸・伝統中国医学のバックグラウンドを持つスピリチュアルヒーラー。
- 「ソウルヒーリング」「魂の治癒」といったテーマで多くの著作を発表。
専門的視点
Zhi Gang Shaの仕事は、身体・精神・魂(soul)の三層構造を仮定し、そこに「チャント(詠唱)」「エネルギー伝達」「内観ワーク」を用いてアプローチしています。
西洋医学+東洋医学+スピリチュアルというトライパルな融合構造を持つため、「代替医療」「補完医療」「意識医学」の交点として興味深い対象です。
3. Mantak Chia


プロフィール・概要
- タイ・バンコク生まれ、1944年。タオイズム/気功のマスターで、「ヒーリングタオ」「ユニバーサル・ヒーリング・タオ・システム」を確立。
- 北チェンマイに「Tao Garden」と呼ばれるヒーリング&リトリート施設を設立。世界中に生徒を持ち、著作が多数あります。
専門的視点
Mantak Chiaの体系は、「気(qi/気エネルギー)」「内丹術」「身体・呼吸・精神の統合」という伝統タオイズムの枠組みを、西洋のボディワーク・ウェルネス環境に適用したモデルです。
このような「東洋の内的技法をウェルネス・リージョンに展開する」動きは、グローバル・ヒーリング文化の一端を担っています。
🔍 補足・注意点
- こうしたヒーラーたちは スピリチュアル・ヒーリング としての役割が強いため、医学的・科学的に「どのように効くか」が明確に証明されているわけではありません。潜在的な可能性・体験的な報告が中心です。
- 「ヒーリング」を受ける際は、医療による診断・治療を置き換えるものではなく、補完的な役割と捉えることが重要です。
- 社会的・文化的背景を持つため、対象ヒーラーの倫理・透明性・技法の理解(どんな手法か?どんな実績か?)を確認するのが安全です。
次に、地域別に インド・ブラジル・アフリカ から代表的なヒーラーを数名ご紹介します。能力の概要や背景も併せて解説しますが、いずれも「スピリチュアル・ヒーリング/伝統医療」領域の人物であり、科学的に完全に検証されているわけではない点にご留意ください。
🇮🇳 インドのヒーラー
Dr. Pankaj Naram

- 概要:インドを拠点とし、古代インドのヴェーダ/シッダ医学をベースに「マルマヒーリング(marma healing)」「食事・ハーブ療法」「脈診(pulse‑diagnosis)」などを使って世界的に活動してきたヒーラー。
- 特徴・意義:伝統的知識を現代的に展開し、多くの国・人々を対象としている。スピリチュアルなヒーリングを手がけるヒーラーとして、インドにおける典型的な「伝統+国際化」モデル。
- 注意点:能力・効果の科学的検証は限られており、補完的・スピリチュアル支援として捉えるのが妥当です。
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- 概要:ケララ州、カニ族(Kaani)出身の伝統的医療実践者。「毒(poison)を扱う治療」やハーブ療法に精通し、50年以上の実績を持つ。
- 特徴・意義:先住/民族的な医療知識を体現しており、地域コミュニティの中で尊敬されてきた人物。現代的医療と異なる「異文化医療」の実践例として興味深い。
- 注意点:彼女の治療法は伝統的医療であり、現代医学と異なる前提・枠組みに基づいているため、併用や理解にあたっては慎重さが必要です。
🇧🇷 ブラジルのヒーラー
Henrique (Brazil healer)


- 概要:ブラジル・ベロホリゾンテを拠点に、ウバンダ(Umbanda:先住民・アフリカ系・キリスト教が交錯する霊的伝統)を背景として活動するスピリチュアル・エネルギーヒーラー。
- 特徴・意義:民族・霊的伝統と現代的なエネルギーワークを統合している点が特徴。地域的な文脈を超えて、癒し・変容支援を提供している。
- 注意点:ウバンダや霊的儀礼を背景とするため、文化理解・宗教的背景の知識がないと誤解を生みやすいです。
Manipa Shanenawa


- 概要:ブラジル・アマゾン地域のシャナナワ(Shanenawa)族の伝統的儀礼を実践するヒーラー/シャーマン。アヤワスカ、サナンガ、カンボなど植物儀礼を用いた癒しを行っています。
- 特徴・意義:先住民の霊的/薬草的知識をそのまま現代に活かしているケース。自然・身体・霊性が一体となったヒーリングモデルとして興味深い。
- 注意点:こうした儀礼には非常に強い精神・身体的作用が含まれるため、実践・体験には慎重な準備・理解・安全管理が必要です。
🌍 アフリカのヒーラー(概略)
※具体的な個人名・信頼できる資料が少ないため、代表的個別人物というより「伝統医療・霊的治療者」の枠組みとして紹介します。
- アフリカの多くの民族に「呪術医」「霊媒医」「伝統ヒーラー(traditional healer)」が存在し、ハーブ療法・儀礼的治癒・共同体の精神衛生・文化的癒しに深く関わっています。
- 例えば、ナイジェリア、ガーナ、ケニアなどで「呪術医/儀礼ヒーラー」が地域医療空白を補う役割を果たしているという研究があります。
- 特徴・意義:西洋医療の拡がりが限定的な地域で、伝統的ヒーリングが地域住民の健康/文化維持に重要な役割を果たしている。
- 注意点:文化・宗教・言語・伝承知識が非常に多様/複雑であるため、一般化・単純化には慎重であるべきです。
以下に、各地域(インド/ブラジル)で用いられている 具体的な技法・儀式・文化的背景 を専門的にご紹介します。各技法が何を目的にしており、どのような構成/仕組みになっているか、できるだけ詳しくまとめます。
🇮🇳 インド:シッダ医学・ヴェーダ医療におけるヒーリング技法
マルマ・チキツァ(Marma Chikitsa)/ヴァルマ・カライ(Varma Kalai)

概要
- インドの伝統医療体系である Siddha medicine(シッダ医学)では、「マルマ(marma)」と呼ばれる**特定のエネルギー・神経・血管が集中する“点”**を操作することで身体・生命力(プラーナ/氣・エネルギー)の流れを整える療法が存在します。
- また、タミル語圏の武術・治療体系である Varma Kalai ではこの「圧点/敏感点(varmam/varma)」を用いて治療・マッサージ・気の流れ操作などを行う技法があります。
技法の構成・メカニズム(伝統的説明)
- シッダ医学によれば、人体には 72,000 以上の「ナーディ(nadi)」=エネルギー通路があり、その中をプラーナ/氣が流れているとされます。
- マルマ点は、神経・血管・結合組織の集積部であり、ここに滞りや異常があれば「氣・血・神経の流れの乱れ」として身体的・精神的な不調につながるとされる。
- 技法的には、軽いストローク、圧迫、オイルマッサージ、呼吸法、身体運動(ヨガ・シッダ体操)を組み合わせ、マルマ点・ナーディの滞りを解放し、氣の循環を回復させる療法が行われます。
- また、体・意識・生活習慣(食事・ヨガ・瞑想)を統合することで、単なる症状治療ではなく「生命力の回復」「自己治癒力の活性化」を目指します。
文化的・現代的背景
- シッダ医学は南インド・タミル文化圏に由来し、アーユルヴェーダと並ぶ伝統医療体系として位置づけられています。
- 現代では慢性痛・運動器疾患・ストレス由来症状などに対して、マルマチキツァを行うクリニックも増えています。例えば「Chakrasiddh」では、マルマ点・ナーディを用いた療法が紹介されています。
- 科学的には「神経可塑性」「血流改善」「自律神経調整」などの仮説があり、近年の代替医療・統合医療の文脈でも注目されています。
注意点・留意事項
- これは伝統医療/代替医療であり、西洋医学の代替としての「完全な証明」はされていません。
- 技法を受ける際は、施術者の経験・資格・安全管理・併用医療の確認が重要です。
- 文化的文脈(言語・伝承・師承)を尊重することが望まれます。
🇧🇷 ブラジル:アフロ=先住民混合宗教・植物儀礼の技法
(1) Umbanda/(2) アマゾン・先住民植物儀礼(Ayahuasca・ラペ・サナンガなど)



(1) Umbanda の儀礼と技法
- Umbanda はブラジル発祥の宗教/霊的実践で、アフリカ系(ヨルバ由来)文化・先住民シャーマニズム・カトリック・スピリチズムが融合した形で発展しました。
- 代表的な儀礼は「ギーラ(gira)」と呼ばれる集会形式。踊り・ドラム・歌(“pontos”)・霊媒(médiuns)による降霊・霊的チャネリングが行われます。
- 構成例:
- 儀礼開始:祈り・浄化(香・煙・音)
- ドラム・歌のリズムが高まり、参加者・霊媒がエネルギー場を形成
- 霊媒が「エンティダーデ(entidade)=霊的指導霊・オリシャ」などを降ろし、癒し・メッセージ・浄化を行う
- 終了時に感謝・歌、霊媒からの祝福・参加者への「パス(passes)」と呼ばれるエネルギーの送りが行われる。
- 目的:共同体の霊的浄化、個人の悩み・障害・エネルギーブロックの解放、霊的ガイドからの助言。
- 技法的特徴:トランス状態、音と身体の同期(ダンス・リズム)、集団エネルギー形成、霊的チャージ・浄化、媒体を通じた情報伝達。
(2) アマゾン先住民の植物儀礼
- アマゾン地域の先住民族(例:シャネナワ族など)では、ヤワスカ(ayahuasca)、ラペ(rapé=タバコとハーブの粉)、サナンガ(目薬ハーブ)などが儀礼的に用いられ、意識変容・霊的旅・浄化・ヒーリングを目的とします。
- 儀礼の構成例:
- 森・自然環境の中で開始。
- 飲用/喫煙を通じた変性意識誘導(ヤワスカ、ラペ)
- 霊界・先祖・自然精霊との交信、自己・集団の浄化儀式
- サナンガなどを使って物理的・霊的視界のクリアリングを行う。
- 技法的特徴:植物媒介変性意識、自然・部族知識との融合、瞑想・断食・隔離・共同体儀礼を経た深いヒーリングプロセス。
- 目的:心身の癒し、エネルギーバランスの回復、霊的覚醒、部族・自然・文化との再統合。
文化的背景・意義
- 両者ともに、医療的な「病気を治す」以上に、「生命・霊・自然・社会」を一体として捉える観点から成立しています。
- また、植民地主義・社会的抑圧・文化継承の文脈と深く結びついており、文化アイデンティティ・精神的レジリエンスの源泉ともなっています。
- 現代では観光・ヒーリング産業化・国際的な「スピリチュアル・ツーリズム」の文脈もあり、伝統の尊重と倫理的実践が問われています。
注意点・留意事項
- 変性意識・薬草使用を伴う儀礼では、安全管理・医療的併用・心理的準備が重要です。
- 外部者が参加する場合、文化的・倫理的配慮(先住民の許可・伝統尊重・商業化のリスク)を考える必要があります。
- 霊媒・儀礼者の資格・責任・倫理が曖昧なケースもあるため信頼できる指導・場所を慎重に選ぶことが望ましい。
では次に、以下の2つの伝統的ヒーリング技法について、科学的研究の現状、効果の検証状況、考えられているメカニズムを専門的に解説します。
1. インド伝統医療のマルマ・チキツァ(Varma Kalai)と科学的研究
科学的研究の現状
- マルマ点刺激・シッダ医学に関する直接の臨床試験は非常に限られています。
- ただし、「経絡刺激」「トリガーポイント療法」や「指圧・鍼灸」などの近縁技術に関しては多くの研究があります。これらは神経・筋膜・血流・自律神経系に影響を与え、疼痛緩和や精神的安定に効果があることが示されています。 (PubMed検索例)
効果の検証例
- 鍼灸や指圧に類似した刺激は、神経末梢の受容体を活性化し、脊髄・脳幹レベルでの疼痛抑制システム(ゲートコントロール理論)を促進すると考えられる。
- また、刺激による副交感神経優位化で心拍変動が改善し、ストレスホルモン(コルチゾール)の減少も報告されています。
- マルマ点の刺激も同様に、自律神経調節や局所血流改善、筋緊張緩和に寄与する可能性があると推測されます。
考えられているメカニズム
- 神経筋接合部や筋膜のセンサー刺激 → 脳・脊髄内の痛み抑制ネットワーク活性化
- 血流改善による組織の酸素供給・老廃物排出促進
- 呼吸法・瞑想の併用による心身リラクゼーション → 自律神経バランスの調整
2. ブラジル・アマゾンの植物儀礼(Ayahuasca等)と科学的研究
科学的研究の現状
- Ayahuasca(アヤワスカ)は、主成分のDMT(ジメチルトリプタミン)とMAOI(モノアミン酸化酵素阻害剤)が結合して生じる強力な幻覚・変性意識作用が特徴。
- 世界中の神経科学・精神医学研究で、精神疾患の治療的応用(うつ病・PTSD・依存症)に対して期待が持たれている。 (Johns Hopkins Universityの研究)
- ランダム化比較試験(RCT)も進行中で、一部ではセラピーと組み合わせて再発防止や心理的洞察促進に効果を認めています。
効果の検証例
- 変性意識状態での感情的な浄化、自己認識の再構築が促進され、長期的な心理的回復を促す。
- 脳内ではデフォルトモードネットワーク(DMN)の活動抑制、シナプス可塑性の促進、セロトニン受容体への影響が確認されている。
- ユーザー報告では、不安感・鬱状態・トラウマ症状の改善が多く見られる。
考えられているメカニズム
- DMTによる5-HT2A受容体刺激 → 意識の柔軟性・再編成促進
- 脳神経回路の一時的再接続(神経可塑性)
- 儀礼・共同体支援による社会的絆・心理的安全感の強化
総合的な考察
- 両技法とも、古代から伝わる伝統の中で心身の調整を目的として発達してきた。
- 科学的には「神経生理学的な刺激作用」「変性意識の認知的効果」「自律神経系の調節」が主なメカニズムと考えられ、これらが心身の健康回復に寄与するとされる。
- ただし、伝統的信仰や儀礼的意味づけも強く、単なる生理学的効果以上の「全人的・文化的」側面を含むことに留意が必要。
- 今後は多文化的理解を踏まえた統合的研究が望まれています。
💬最後にひとこと
当サロン独自の技術である【気善療法】は山崎ももこがこちらのスタッフ日記でお伝えしている内容を10年間学び続けてやっと完成しました。
毎日毎日苦痛の日々から抜け出すにはどうしたらいいのかを考えながらやっとの思いで卒業方法をみいだしています。
HSP/HSCを含む能力者の皆様にはそんな辛い思いをしていただきたくない、そんな思いで気善療法を毎日教えています。
HSP/HSC専門サロン Momoco Academy 山崎ももこ




















