ASD症状と合併しやすいことが知られている、ADHD(注意欠如・多動症)、発達性協調運動症(DCD)、不安症、抑うつ障害、学習障害(限局性学習症、LD)、睡眠障害、便秘、トラウマなどの卒業もできます。
尚、ASDのうち、言語発達に遅れがある方、相互的なコミュニケーションをとるのが難しい自閉症の方は卒業ができません。
ASD(自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害)とは
基本的な特性はこだわりが強い、コミュニケーションや社会的やりとりが苦手、といった特性があります。
これまで、自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー症候群などのいろいろな名称で呼ばれていましたがDSMというアメリカ精神医学会の診断基準が診断基準DSM-5の発表以降、アスペルガー症候群(アスペルガー障害)という分類はなくなり、従来の自閉症(自閉性障害)も含めて2013年以降「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD;Autism Spectrum Disorder)」に統一されました。
ASDの分類
■アスペルガー症候群、高機能自閉症
ASDのうち、知的な能力が正常範囲以上で、言語発達の遅れもない方をアスペルガー症候群と呼びます。一般的に知られている自閉症のお子さんと比べると、知能も良好で、言語能力も十分あり、全く違う疾患のように思われ比較的コミュニケーションが取りやすいという特徴があります。しかし対人関係の問題、こだわりがあること、言葉の使い方のあやまりがあることが見られます。
そして、さまざまな併存症をもっているといわており、約70%以上の人が1つの精神疾患を、40%以上の人が2つ以上の精神疾患をもっているといわれています。特に知的能力障害(知的障害)が多く、ADHD(注意欠如・多動症)、発達性協調運動症(DCD)、不安症、抑うつ障害、学習障害(限局性学習症、LD)、睡眠障害、便秘を合併しやすいことが知られています。
■自閉症
ASDのうち、言語発達に遅れがある方、相互的なコミュニケーションをとるのが難しい方
を自閉症と呼びます。
ASDには、以下のような特徴がみられます。
〈重症〉
- 社会性の障害
- コミュニケーションの障害
- 想像力の障害
- 単純な反復動作を好む
- 感覚の過敏と鈍感