はじめに:なぜ、エンパスは「つらい」が言えないのか?
「つらいなんて、言える空気じゃない」
「私よりもっと大変な人がいるから」
「言ったら相手が傷つくんじゃないか」
「言っても分かってもらえないと思う」
そんなふうに、自分の苦しさをいつも心の中で握りしめてきたあなたへ。
それは“我慢強い性格”のせいではなく、共感力の高すぎるエンパス体質が背景にあるかもしれません。
エンパスは、他人の気持ちを繊細に感じ取れる力を持つ一方で、自分の痛みや本音を抑圧しがち。
「誰かを傷つけたくない」「波風を立てたくない」という優しさが、
いつしか自分をすり減らし、疲弊させてしまうのです。
この記事では、そんな「つらいと言えない」エンパスの心の構造を解き明かし、
少しでも軽く、呼吸しやすくなるヒントをお届けします。
1. エンパスとは?感情の“受信体”として生まれた人たち
エンパスとは、他人の感情、エネルギー、空気感を自分のことのように感じ取ってしまう人。
周囲の人の感情がまるで“電波”のように伝わってきて、体調や気分まで左右されてしまうことも。
■ エンパスの主な特徴
- 会話中、相手の気分の変化を敏感に察知してしまう
- 悲しいニュースやSNS投稿を見て心が疲れる
- 人混みや騒音の多い場所で極度に消耗する
- “なんとなく”不安になるけど理由がわからない
- 相手の喜怒哀楽に同調しすぎて、自分の感情がわからなくなる
つまり、エンパスは「感情の境界線が薄い」タイプ。
だからこそ、自分の本音やつらさを言葉にすることが、とても難しいのです。
2. 「つらい」と言えないのは“優しさ”でもあり“習慣”でもある
エンパスがつらいと言えない理由は、一言では語れません。
しかし大きく分けて、以下の3つの心理的な背景があります。
① 共感しすぎるがゆえの遠慮
エンパスは他人の痛みが手に取るようにわかるため、「自分が苦しい」と口にすることで、
相手が罪悪感を抱くのでは…と無意識にブレーキをかけてしまいます。
② 自分より他人を優先する癖
「私より大変な人がいる」
「迷惑かけたくない」
そんな思考パターンがしみついており、“自分の苦しさ”に順番が回ってこない。
③ 過去の経験による“学習”
昔、「弱音を吐いたら否定された」「無視された」「面倒くさいと言われた」などの経験があると、
“つらい”を表現すること自体が「怖いもの」「してはいけないこと」として刷り込まれてしまいます。
3. つらいと言えない代償──身体と心への静かな侵食
■ 言葉にできない感情は、身体に蓄積される
- 肩や背中の異常なコリ
- 頭痛、めまい、耳鳴り
- 胃腸の不調、過敏性腸症候群
- 動悸、呼吸の浅さ、不眠
- 理由のない疲労感や無気力感
「病院に行っても異常なし」──そんな人ほど、**感情の蓄積による“エネルギーの詰まり”**が原因であることがあります。
■ 心の異常にもつながる
- 情緒の不安定
- 急に涙が出てくる
- 虚無感、疎外感、孤独感
- 突然のパニック発作
- 自己否定が止まらない
つらさを言えない生活が続くと、感情の出口がなくなり、心も体も静かに壊れていくのです。
4. 「言えない」あなたへ──少しずつ言葉を取り戻すために
■ ① 「自分のためだけのノート」を持つ
誰にも見せなくていい、自分の感情をそのまま書き出すノートを1冊用意しましょう。
ポイントは、“きれいに書かなくていい”ということ。
吐き出すことで、少しずつ「自分の内側」が輪郭を取り戻します。
■ ② 安心できる人だけに小さく伝えてみる
信頼できる人に、ほんの少しでも「最近ちょっと疲れててさ…」と口にしてみてください。
それができなければ、LINEで一言でも構いません。
“伝えても嫌われない”という体験を重ねることで、言葉にする力が戻ってきます。
■ ③ つらい気持ちを「身体」で表現してもいい
もし言葉にするのが難しいなら、音楽や絵、動きでも構いません。
泣く、うなる、震える…それらはすべて立派な“感情表現”です。
身体に閉じ込めた感情は、身体で解放してもいいのです。
5. エンパスに必要なのは「感じる力」ではなく「守る力」
共感する力が強いのは、間違いなくあなたの美点です。
でも、それが自分を苦しめてしまっては意味がありません。
■ 感じる力を持ちすぎる人は、守る力も身につけるべき
- 人の感情にすぐ同調しない練習
- 自分の「違和感」に素早く気づくこと
- 嫌な場所や人から、物理的に距離を取る
- 情報をシャットダウンする(SNS断ちなど)
「感受性」も「境界線」も、自分で整える練習をしていくことで、
エンパスはようやく、自分の人生を自分のものとして生きられるようになります。
6. まとめ:つらいと言えないあなたに、まず“私が”言います
つらいって、言っていいんです。
言葉にしなくても、あなたの苦しみは確かに“ここ”にあります。
それを私は、あなたの代わりに言葉にします。
あなたは、よく頑張ってきました。
黙って耐えてきたあなたは、弱いどころか、誰よりも強かった。
でも、これからは少しずつでいい。
誰かのためじゃなく、自分のために生きてください。
「つらい」は、悪い言葉じゃない。
「つらい」と言える場所が、ここにあります。
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