はじめに：逆エンパスという生きづらさをご存知ですか？

「一緒にいる人が元気になるけど、自分はどんどん疲れる…」

「なぜかいつも人に感情を吸われてしまう気がする…」

このような状態に心当たりがある方は、**逆エンパス（Reverse Empath）**かもしれません。

本記事では、逆エンパスの特徴や原因、そして日常でできる改善法・セルフケア・人間関係の整え方を、詳しく解説します。

 

逆エンパスとは？定義と基本的な仕組み

エンパスとの違い

• エンパスは、他人の感情に敏感で、共感しすぎて疲れてしまう傾向があります。
• 逆エンパスは、共感するというよりも、自分のエネルギーや感情を他人に“無意識に”与えてしまう傾向があります。

逆エンパスの人は、他人と一緒にいるとその人が元気になり、自分はエネルギーを吸い取られたように疲弊するのが特徴です。

 

逆エンパスの主な特徴

1. 一緒にいる人が元気になるが、自分は疲れる

自分のエネルギーが吸収されているような感覚に陥る。

2. 人のネガティブ感情に「巻き込まれる」

人の不安や怒りを受け止めすぎてしまい、体調や気分に悪影響が出る。

3. 会ったあとに「何もしたくない」状態になる

誰かと会ったあとに脱力感や無気力を感じやすい。

4. 悩み相談や依存的な人が自然と集まってくる

知らない間に“感情のゴミ箱”のような立場になってしまう。

 

逆エンパスになる原因とは？

1. 幼少期の親子関係

• 両親との関係で「他人の感情を優先することを学んだ」
• 自分の感情よりも周囲の機嫌に敏感だった

2. エネルギーの境界線が弱い

• 自他の感情・エネルギーを区別できず、境界線が曖昧
• 無意識に自分の内面を開きすぎてしまう

3. “いい人”であることに価値を置きすぎる

• 誰かを助けたい、癒したいという気持ちが強すぎる
• その結果、常に“与える側”に立ってしまう

 

逆エンパスによる影響・リスク

1. 情緒不安定・体調不良

• 知らず知らずに他人の重たい感情を受け取り、心身の不調を感じる
• 頭痛、だるさ、不眠、胸のざわざわなどが慢性化

2. 共依存的な人間関係

• 相手にエネルギーを渡しすぎて、依存されやすい構造を作ってしまう
• 自分が疲れていても断れずに助けようとしてしまう

3. 自己喪失感

• 他人を優先しすぎて、「自分がどうしたいのかわからなくなる」

 

逆エンパスの改善法・セルフケア実践ガイド

1. エネルギーの境界線を意識する

対策方法：

• 朝や外出前に「自分のオーラ」をイメージしてバリアを張る
• 呼吸を深く意識し、「自分の空間」に意識を戻す

ポイント：

自分のエネルギーを守る意識が、日常の疲れを大幅に軽減します。

 

2. “与えすぎ”のパターンを見直す

対策方法：

• 「自分が満たされてから、人に与える」を徹底する
• NOと言う練習をする（最初は「今は難しい」でOK）

ポイント：

「相手のため」は尊重しつつ、“自分のため”を優先する勇気が大切です。

 

3. 一人の時間でエネルギーを回復させる

おすすめの方法：

• 自然の中で過ごす（公園・海・山など）
• 瞑想や深呼吸で心を整える
• アロマ・ハーブなどで五感をリラックスさせる

 

4. エネルギーを「戻す」イメージトレーニング

ワーク例：

• 相手に吸われた感情やエネルギーを、光の玉にして自分に戻すイメージ
• 相手との間に透明な壁を置き、「私は私、あなたはあなた」と心で言う

人間関係の整え方：エネルギーを奪う人と距離を取る

 

要注意なタイプ：

• 被害者意識が強く、常に誰かを責めている人
• 愚痴や文句が多く、聞き役を当然とする人
• あなたのエネルギーを求めるような“エナジーヴァンパイア”

 

対応策：

• 距離を置く（物理的にも心理的にも）
• 時間制限をつける（「今日は15分だけ」など）
• エネルギーが奪われると感じたら、すぐにリセットタイムを作る

 

逆エンパスが持つ才能と可能性

逆エンパスは「損な性質」と誤解されがちですが、実は非常に大きなポテンシャルを持っています。

1. 強いヒーリング力・癒しの存在感

周囲の人を自然に安心させる力があり、セラピスト・カウンセラー・アーティストなどに向いています。

2. 高い直感力

エネルギーに敏感だからこそ、直感や洞察力に優れている場合が多いです。

3. 環境次第で大きな成功を収める可能性

自己保護とバランスが取れれば、共感力と直感力を活かして人を導く立場にもなれる存在です。

 

 

専門家によるケア・外部リソースの活用

カウンセリング・セラピー

• HSP/共感体質専門の心理カウンセラー
• オーラクリアリング、チャクラヒーリングなどエネルギーワーク

本・音声ガイド・動画

• 「逆エンパス」「エネルギーバンパイア 対処法」などでYouTube・書籍検索
• 瞑想音声ガイド（SpotifyやYouTubeに豊富にあり）

 

まとめ：逆エンパスを理解し、才能として活かそう

逆エンパスは、生きづらさを感じやすい性質である反面、他人に癒しを与え、空間のバランスを整える能力を持った特別な存在です。

 

記事のまとめポイント：

• 逆エンパスは、他人にエネルギーを与えてしまう共感体質
• 生きづらさの原因は、エネルギーの境界線が弱いこと
• 境界線を意識し、自分を優先する習慣がカギ
• 距離を取るべき人との関係を見直し、エネルギーの漏れを防ぐ
• 才能として活かすには、セルフケアと意識的なコントロールが必要

 

逆エンパスの才能を「生きる力」に変える方法

1. 活かせる仕事・ライフスタイルを選ぶ

逆エンパスの人は、人の感情に無意識に影響を与える力を持っています。この能力を活かすには、以下のような職業・環境が向いています。

• カウンセラー・セラピスト・コーチ
• アート・音楽・文章・デザインなどの表現活動
• 少人数や個別対応型のサービス（サロン、リラクゼーション、個別指導など）
• 自然と関わる仕事（農業・ガーデニング・エコビジネスなど）

反対に、大人数の会議や競争の激しい環境、ネガティブな人が多い職場は、心身のエネルギーが消耗しやすいため注意が必要です。

 

2. 自分の“感情チューニング力”を信じる

逆エンパスの人は、意識していないだけで空間や人の波動を調整する力を発揮しています。それは、無理に何かを変えようとするのではなく、ただ**“そこにいるだけで癒しの場を作っている”**ということ。

「私が疲れる＝相手に与えている証拠」と認識することで、自分の力をポジティブにとらえられるようになります。

 

3. 心と体を整えるルーティンを持つ

具体的におすすめな習慣：

• 朝の深呼吸＋「今日は自分の感情を大事にする」と唱える
• 帰宅後は必ずシャワーや塩風呂で“エネルギー浄化”をする
• ネガティブな会話のあとは、自然音やヒーリング音楽でリセット
• 寝る前に「自分のエネルギーは自分のもの」と念じる

こうしたルーティン化されたセルフケアが、日々の疲れや重さを軽減してくれます。

 

逆エンパスとしての人生を「選び直す」勇気

あなたは今まで、無意識に他人を優先し、与えることが当たり前だったかもしれません。しかし、これからは「自分自身を大切にする人生」を選ぶこともできます。

選び直しのポイント：

• 「相手の機嫌より、自分の安心を優先する」
• 「無理に元気なフリをしない」
• 「与えすぎず、受け取る練習もする」

逆エンパスの感受性は、“使い方”次第で人生を豊かにする最高の武器になります。

 

おわりに：あなたは奪われるだけの存在じゃない

逆エンパスという性質は、決して「弱さ」ではありません。

それはむしろ、共感力とヒーリング力というギフトを持っている証です。

ただし、それを正しく守り、整えていかないと、人生そのものが疲弊してしまうのも事実です。

あなた自身の感情とエネルギーを守りながら、

“与えるだけの人生”から“受け取れる人生”へと変えていきましょう。

あなたがあなたらしく生きられる毎日を、心から応援しています。

 

HSP/HSC専門サロン　Momoco Academy    山崎ももこ