― 繊細な気質が感じる“自分の感覚のずれ”、その理解とケアのために ―

 

1. はじめに：自分の感覚が遠く感じられる苦しさとは

• 「自分が自分じゃない」「世界が遠く感じる」、それが離人感（Depersonalization）や非現実感（Derealization）です。
• HSP（Highly Sensitive Person）は感覚・感情過敏ゆえに、些細な刺激やストレスで、自分の感覚が“薄れる”ような経験をしやすくなります。
• 検査では異常がなくても、「体と感覚のギャップ」が辛く、生きづらさに直結します。

このページでは、HSPとDPDRの共存に苦しむ方に向けて、生理的背景、具体的なケア法、専門支援、自己理解の道筋をお伝えします。

 

2. HSPとは？離人感と繊細さのつながり

HSPの特徴

• 外部刺激や感情に敏感に反応しやすい
• 情報処理が深く、疲れやすい
• ストレスや疲労の蓄積で自己感覚を見失いやすい

なぜHSPは離人感が起きやすい？

過剰な刺激・感情混乱→神経がオーバーロード→自己感覚を守るために“薄くなる”防衛反応が起きやすいのです。SNSなどでも、HSPと離人感の共存体験が語られています 。

 

3. 离人感／離人感消失障害（DPDR）とは？

主な症状

• 自分が映画の登場人物のように感じる（Depersonalization）
• 周囲が現実でないように感じる（Derealization）
• 感情が抜け落ちたように感じ、頭が空っぽになる

原因と関連疾患

• PTSD・不安・うつなどの併発が多い 
• 心的・身体的ストレス、抑え込まれた感情、幼少期のトラウマとの関連が強い 

意識ははっきりしているのに「見ている世界」が遠く感じる。この感覚こそがDPDR特有の苦しさです。

 

4. HSPとDPDRが併発することで起きる生きづらさ

• 感覚過敏と離人感の間で揺れ、精神的コントロールが難しい
• 不安・無気力・孤独感が深まり、日常機能が低下する
• 「自分を取り戻せない」という焦燥感
• 他人に理解されず、自己否定に陥ることも

離人感はまるで“自分の存在が消されてしまう”かのような錯覚を伴い、HSPの感覚と相まって日常生活を圧迫します。

 

5. 当事者の声：体験談

世界が遠く感じるとき、私自身が“そこにいない”みたいで怖かった。HSPで感覚は鋭いはずなのに、それが消えてしまう状態に。説明が難しいけれど、とても辛かったです。」— 32歳・女性・デザイナー

「人と話していても急に『これは夢？現実？』と感じる瞬間が増えました。HSPだからと思いますが、自分を見失う怖さに支配されました。」— 28歳・男性・教員

 

6. チェックリスト：あなたがHSP×DPDRかもしれない特徴

• 自分が自分ではないように感じる
• 周囲が現実味を失っているように思う
• 会話や行動が“自動操縦”のように感じる
• 強いストレスや疲労が引き金になる
• 他者には理解されにくく、孤独を感じる
• 医師の検査で異常が見つからず、不安が続く

 

7. 日常でできるセルフケアと安心の工夫10選

1. グラウンディング技法（5-4-3-2-1法など）

現実を感覚で取り戻すトレーニング

2. 軽い全身運動＋深呼吸

体を動かすことで感覚の回復を促進

3. スクリーンタイムの制限

過刺激による離人感を防ぐため、画面から離れる時間を設ける

4. センサリーチャーム（触覚で安心感を得る）

お気に入りの布地や石、小物で“触覚の支え”を持つ

5. EMDRやソマティックセラピーなど身体中心の心理療法

意識と身体の統合を促すアプローチ

6. 感情を書き出す（日記・ノート）

違和感や気づきを事実として記録する習慣

7. 自然や物理感触で安心を取り戻す

森の音・風・草の感触（五感刺激で現実感を補強）

8. セラピストとの継続的な対話

DPDR・HSPに理解ある治療者と連携する

9. 安全面の確保：睡眠・食事・運動の基盤整備

心身を整える日常習慣の設定

10. 自分への優しい言葉

「今は感じられなくても、それはあなたを守るための反応」「あなたは存在している」と自己肯定を続ける

 

8. 専門家に頼るときのガイドライン

医療・心理支援の検討先

• 精神科・心療内科：CBTやDBT、EMDRなどの心理療法 
• 臨床心理士：感情調整や感覚回復の技法を学ぶ
• 身体中心セラピー（EMDR・EFT・ソマティック）：感覚面の統合
• 睡眠・生活習慣専門家によるアプローチ：不規則な生活や画面依存の改善

DPDRは診断までに平均7〜12年かかることもあり、早期に可能なケアを始めることが重要です 。

 

9. 周囲への伝え方と理解を得るための言い回し

🗨️ 「私はHSPという気質で、小さな刺激でも強く反応します。離人感が起きるのは、過剰なストレスが身体の中で処理できなくなるときです」

🗨️ 「今は感覚が混乱していて、“現実じゃない感じ”をときどき覚えますが、それは神経が過剰になっているためです」

誤解を避けるために、自身の状態を具体的に、かつ冷静に伝える工夫が大切です。

 

10. 自分を取り戻すためのメンタルエッセンス

• HSPの感受性は“特別な力”でもあります。離人感はその力が一時的に過負荷になったサインかもしれません。
• 不快な感覚を否定するのではなく、「今は守られている」「身体が反応しているだけ」と受け入れる姿勢を育む。
• 自分を追い詰めず、安心できる環境と時間を自らに許すことが、生きやすさへの一歩です。

 

11. まとめ：HSP × DPDRとの共存に向けてのガイド

項目	要点
特性理解	HSPの敏感さが離人感を起こしやすくさせる背景を知る
症状理解	世界や自己が現実でないように感じる状態
日常対策	グラウンディング・センサリーケア・身体的回復法
専門的支援	EMDRやCBT、身体中心セラピーとの連携
自己受容	違和感も“生命を守る反応”として尊重する姿勢

 

11．🌿おわりに： HSPと離人感を抱えるあなたへ

あなたが感じている「自分が自分じゃないような感覚」や、「世界がどこか遠くにあるような感覚」、それは決して怠けや気のせいなんかではありません。

とても繊細で、周囲の空気や人の感情を深く感じ取れるあなたにとって、心と体が守ろうとしてくれている反応でもあるのです。

でも、ずっとこの状態が続くのはつらいですよね。

人といても孤独で、自分ともうまくつながれない感覚に、何度も立ち止まってしまう。

大丈夫。

今すぐ完璧じゃなくていい。

あなたのペースで、「生きづらさ」から少しずつ卒業していきましょう。

たとえば、

安心できる時間をほんの5分でも確保すること。

信頼できる人に少し気持ちを言葉にしてみること。

からだの感覚をゆっくり取り戻していくこと。

そういった「小さな一歩」を重ねることで、少しずつ「今ここ」に戻ってこられるようになります。

あなたは壊れてなんかいません。

その繊細さも、時にはつらい離人感さえも、ちゃんと意味があって現れているんです。

焦らず、無理せず、自分を否定せずに。

少しずつ、あなたらしい毎日を取り戻していきましょう。

 

HSPと離人感／離人感消失障害が併発すると起きる困りごと

1. 自分の感情や身体感覚がぼんやりして、自己理解が難しくなる
2. 繊細に感じ取るはずの周囲の刺激が、逆に遠く感じられて孤独感が増す
3. 現実感のなさが不安や恐怖を増幅させ、過剰に感情が揺さぶられる
4. 「自分が自分でない」ような感覚に混乱し、精神的に疲弊する
5. 人とのつながりを感じにくく、対人関係が苦しくなる
6. 感情の波が激しく、時に感情が麻痺したようになる
7. 思考や感覚が過敏でありながら、心の距離感がつかみにくいジレンマ
8. 現実逃避的な状態が続き、日常生活のパフォーマンスが低下する
9. 自分の存在や価値が見えにくく、自己肯定感が著しく下がる
10. 離人感が強い時ほど、周囲の刺激に過剰に反応して疲れやすい

など

MomocoAcademyでは、どこに行っても何をしても治らないHSPと離人感／離人感消失障害の併発する生きづらさから卒業ができます。

当サロンで教えている気善療法を学べばHSPと離人感／離人感消失障害の併発する生きづらさから卒業ができます。

その異常症状のすべてから卒業できます。

 

Momoco Academy虚弱体質卒業スクールで卒業できる92種類すべてが併発していても必ずその生きづらさから卒業ができます。

山崎ももこは92種類の症状すべてが併発していましたが気善療法で卒業しました。

HSP・エンパス・逆エンパスに付随する高機能自閉症、注意欠如多動性障害、限局性学習障害・発達性協調運動障害、若年性線維筋痛症、若年性更年期障害、不安・恐怖・敏感・過敏・繊細などの障害、原因不明と判断される92種類の症状からスクール受講で卒業できます。

人生の苦痛×お悩み×生きづらさすべて卒業ができます。

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ご相談をお待ちしております。

HSP/HSC専門サロン　Momoco Academy    山崎ももこ