音ストレスとは、小さな音から大きな音まで、あらゆる音に”強い苦痛”を感じて、こころや身体に症状がでることを指します。
音ストレスの症状は、聴覚の過敏さと共に、「極度の疲れ」と「様々な身体症状」を伴う状態を指します。
聴覚過敏:特定の音に強く反応をして過敏に感じたり、多くの人には気にならないような音が、大きく耳に響いて耐えられないほどつらく感じられます。
人の話し声や足音、椅子(いす)のきしむ音、コップやお皿などの食事をする場所でのさまざまな物音、音楽や館内放送(かんないほうそう)など、様々な音に極端に反応をしてしまい疲労してつらいなどの症状が出ます。
また周囲の雑音から、1つの音を聞き取ることが難しくて、目の前にいる人との会話が聞こえない、集中ができない、など、周りの人が気にならないような生活音が頭に響きわたってどうしてもつらいなど、日常生活に支障をきたすこともあります。
身体症状:音の不快さで、身体のこわばりや硬直(こうちょく)、頭痛やめまい、気持ち悪さや発熱、発汗や冷や汗、思考停止(しこうていし)、混乱とパニックなど、疲労や病気を併発する症状がでます。
「すこしの外出」や「1日の外出」をするだけで、何日も何カ月もぐったりとしてしまったり、さまざまな身体の症状も伴い、どうする事も出来ずに寝たきりになる方もいらっしゃいます。
症状の種類や度合い(どあい)などは、様々です。
ひどい場合には、家にいることさえもツラく、安静にしていても、寝ていてもツラいという状態になりますが、これは「気の持ち方」や「慣れ」の問題ではありません。